「産後の大変な時期をどう夫婦で乗り切るか」「子どもを安心して預けられる保育園をどう探すか」――子育てのスタート期は、夫婦の連携が試される場面の連続です。パパ育休を活用すれば、手取りをほぼ維持したまま産後のピンチを夫婦で支え合えるだけでなく、復職に向けた保活も二人三脚で進められます。本記事では、『いちからわかる! 新米ママとパパのためのお金入門 2026-2027年最新版』(インプレス)より、制度を賢く使いこなし、夫婦で納得のいく「育休&保活プラン」を叶えるポイントをまとめました。
日本の男性の育休、「育休中の給与は8割支給」なのに“実質手取り10割”になるカラクリ (※写真はイメージです/PIXTA)

パパの育休は、2種類ある

「産後パパ育休」と「育休」の違い

ママの職場復帰前後などの大変な時期、パパも育休を取ることで家族をより手厚くサポートできます。ぜひ夫婦での育休取得を検討してみてください。パパの育休には、「産後パパ育休」と「育休」の2種類があります。

 

「産後パパ育休」は、子の産後8週間以内に最大4週間(28日)取得できる制度。つまり、ママの産休中に取得することになります。パパは、日給の67%相当の「出生時育児休業給付金」が支給されます。2回に分割して取得することも可能で、「出産直後に2週間、1カ月後にさらに2週間」といった取り方もできます。

 

また、産後すぐの時期に夫婦ともに14日以上の育休を取得すると、「出生後休業支援給付金」が支給されます。これは最大28日間、育児休業給付金(日給の67%相当)に加えて、休業前賃金の13%分がさらに上乗せされます。給付金と社会保険料免除を合わせると、実質的に手取り10割相当がカバーされるため、収入面の不安なく、産後すぐの育児に専念しやすくなります。

 

さらに「パパ・ママ育休プラス」も注目の制度です。パパとママの両方が育休を取得し、一定の条件を満たすことで、子どもが1歳2カ月になるまで、育休の取得期間が延長される仕組みです。ただし、取得できる育休期間は1人あたり最大1年間のままです。1年2カ月の中で、夫婦で時期をズラしながら、育休を取得するイメージになります。延長期間中、育児休業給付金も引き続き受け取れ、給付金総額もアップします。

 

このように、産後パパ育休や育休を活用することで、育休取得のパターンが豊富になり、夫婦それぞれの事情に合った取得がしやすくなります。

 

パパの育休は、産後の大変な時期を乗り切るうえでママの支えになります。給付金の活用や分割の計画など、「どのように休むのがベストか」をあらかじめ夫婦で話し合い、制度を賢くフル活用していきましょう。

 

出所:『いちからわかる! 新米ママとパパのためのお金入門 2026-2027年最新版』(インプレス)より抜粋
[図表1]パパが取得できる2つの育休の違い 出所:『いちからわかる! 新米ママとパパのためのお金入門 2026-2027年最新版』(インプレス)より抜粋

 

出所:
[図表2]パパも育休を取ると使える3つの制度 夫婦の育休取得例 出所:『いちからわかる! 新米ママとパパのためのお金入門 2026-2027年最新版』(インプレス)より抜粋

 

出所:
[図表3]「出生後休業支援給付金」の上乗せイメージ 出所:『いちからわかる! 新米ママとパパのためのお金入門 2026-2027年最新版』(インプレス)より抜粋

 

両親ともに育休を取る場合1歳2カ月になるまで(パパ・ママ育休プラス)、1歳以降、保育所に入れないなどの事情により1歳6カ月まで(以降最長2歳まで)育休を延長できます。

 

パパ育休制度を活用した人の声

 

妻の身体的・精神的負担をサポートするため、社内で初の育休を取りました。社内では早めに根回しして育休の意思を伝えたので、スムーズに取得できました。

(千葉県・30代)

 

第2子出産時に主人が育休を取りました。パパが家事や上の子の世話を担ってくれたので、私は新生児に専念でき、上の子もパパのおかげで寂しさを感じにくかったようです。

(石川県・20代)

 

妻の職場復帰と長女の保育園通園が同時スタート。保育園は、最初ならし保育で2時間ほどの預かりから徐々に時間を長くしていく形でした。このタイミングで私が2カ月の育休を取得。妻が保育園のことを気にせず仕事に集中できたようで良かったと思います。 

(熊本県・20代)