総務省「家計調査」によると、2025年の65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、可処分所得が月22万1,544円なのに対し、消費支出は26万3,979円。平均で月4万円超の不足が生じています。そんな年金生活のなか、初孫にお金をつぎ込み、その様子を実名SNSに投稿していた70代夫婦。ある投稿をきっかけに、息子夫婦から思わぬ言葉を告げられます。
もう何も買わなくていいから!〈年金月22万円〉70代夫婦、初孫に100万円超をつぎ込みSNS投稿…息子の一言で通帳を見て真っ青になったワケ ※写真はイメージです/PIXTA

待望の初孫「欲しいものは何でも買ってあげたい」

「本当にかわいくて仕方なかったんです。初めての孫でしたから」

 

そう話すのは、東京都内に暮らすヒロコさん(71歳・仮名)です。

 

夫のマサオさん(74歳・仮名)との2人暮らし。夫婦ともすでに仕事を退職し、現在の年金収入は合わせて月22万円ほどです。

 

現役時代に築いた金融資産は約1,500万円。自宅マンションの住宅ローンも完済しており、「贅沢さえしなければ老後は何とかなる」と考えていました。そんな夫婦にとって大きな楽しみとなったのが、一人息子夫婦のもとに生まれた初孫でした。

 

誕生日やクリスマスにはおもちゃや洋服を贈り、家族で外食に行けば支払いはヒロコさん夫婦。少し遠出すると聞けば、「交通費くらい出してあげる」とお金を渡しました。

 

息子夫婦から頼まれていたわけではありません。

 

むしろ息子からは、

「そんなに毎回買わなくていいよ」

と言われることもありました。

 

それでもヒロコさんは、「孫に使えるうちが花」と笑っていたといいます。そして孫が小学校へ入学するときには、ランドセルもヒロコさん夫婦が購入しました。価格は7万円ほど。

 

「ランドセルはおじいちゃん、おばあちゃんが買ってあげるものだと思っていたんです。お嫁さんも最初は『ありがとうございます』と言ってくれましたし、私もすごく嬉しかったんですよね」

 

そのころには入学祝いの10万円や学習机代なども含め、春だけで20万円近くを孫のために使っていました。

「素敵なおばあちゃんですね」SNSの反応が嬉しかった

ヒロコさんには、もうひとつ楽しみがありました。SNSです。もともとは趣味のガーデニングや旅行の写真を投稿するために始めたものでしたが、孫が生まれてからは、次第に孫の写真が増えていきました。

 

「今日は孫ちゃんとお出かけ」

「ばあばから少し早めのクリスマスプレゼント」

 

ランドセルを購入した日には、真新しいランドセルを背負った孫の後ろ姿を投稿しました。

 

すると、

「素敵なおばあちゃんですね」

「お孫さん、幸せですね」

「うちの両親もこんな祖父母だったらよかったのに」

などのコメントが届きます。

 

それが、ヒロコさんには嬉しかったといいます。

 

「誰かに自慢したいというつもりではなかったんです。でも、“いいおばあちゃんですね”と言ってもらえると、やっぱり嬉しかったんですよね」

 

しかもヒロコさんは、匿名ではなく実名でSNSを利用していました。

 

プロフィールには住んでいる地域も記載。息子と同じ苗字です。

 

それでも当時は、さほど危険だとは考えていませんでした。