約半数が「実家はモノだらけ」…片づけが親子トラブルに発展する背景

洋美さんのように、親が暮らす実家の片づけが気になっている子世代は少なくありません。

ブルークリーン株式会社が2026年7月、親が実家に住んでいる30代以上の男女500人を対象に実施した「ご自身の実家に関するアンケート」では、「明らかに物が多い」「やや物が多い」と回答した人は合わせて52.8%でした。さらに34.8%が、将来実家がゴミ屋敷化する可能性を感じています。

一方、実家の片づけについて親と「話したことはない」「話したいが切り出せていない」という人は合わせて67.8%に上ります。必要性を感じながら、親子だからこそ話しにくい問題でもあるのでしょう。 なぜ、親を思う「善意の片づけ」が、親子の関係悪化を招いてしまうのでしょうか。そこには、世代間における「モノに対する価値観の決定的なズレ」が存在します。

高度経済成長期やバブル期を経験したシニア世代にとって、モノを所有することは豊かさの証であり、「使えるモノを捨てるのは罪悪」という価値観が根底にあります。また、子どもの衣服や作品、亡き配偶者の遺品は、親にとって「家族と過ごした時間や自分の生きてきた証」そのものです。第三者から見ればただの不用品であっても、本人の許可なく捨てられることは「自分の尊厳を踏みにじられた」ような精神的ダメージをもたらす可能性があります。

とはいえ、実家のモノを放置し続けることには現実的な生活・経済リスクが伴います。親が亡くなった後に一軒家の遺品整理を丸ごと専門業者へ依頼した場合、間取りや荷物の量によっては100万円以上の費用がかかることも珍しくありません。