内閣府の『人々のつながりに関する基礎調査(令和7年)』によると、シニア層が不安や悩みを相談する相手の9割以上が「家族・親族」に集中しており、子への精神的依存が高まりやすい傾向にあります。お盆休みは、家族が久しぶりに顔を合わせる貴重な機会です。遠方に一人で暮らす親としては、子や孫との再会を心待ちにしている人も多いでしょう。しかし、その再会が思わぬ形で家族関係に“亀裂”を生んでしまうことも……。74歳の母と46歳の娘の事例を紹介します。
「お母さんとは、もう会いません」年金月10万円・74歳女性、スマホを握りしめたまま唖然…お盆休みの帰省後、46歳娘からLINEで「絶縁宣言」されたワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

「お母さんとは、もう会いません」娘からのLINEに唖然…反省した母が踏み出した“新たな一歩”

それから数日後。ミサキさんから一通のLINEが届きました。

 

「お母さんとは、もう会いません」

 

絶縁宣言ともとれるひと言に、ケイコさんはスマートフォンを握りしめたまま唖然としました。

 

最初は「どうせちょっと機嫌が悪くなっただけでしょう」と思っていましたが、それ以降、何度電話をかけてもつながることはなく、LINEは既読すらつかなくなってしまいました。

 

ミサキさんと連絡が取れなくなってから、ケイコさんの生活には、どこか寂しさが漂っています。当初は「あんなに手塩にかけて育てたのに」と怒りを募らせていましたが、時間が経つにつれ、自分がミサキさんに過剰な期待を押しつけ、追い詰めていたことに気づき始めました。

 

「今後のことを考えても、娘とは仲良くしたいし、このままではいけないと思います。でも、まずは自分が変わらなければいけないのかもしれないなって」

 

内閣府の『令和7年版高齢社会白書』によると、高齢期の社会参加や人とのつながりが、生きがいや安心に影響するとされています。家族は大切なつながりですが、家族だけに心の支えを求めると、その関係が揺らいだときに孤立は深まります。

 

調査結果を具体的に見ると、ボランティア活動を行っている高齢者の91.2%、地域社会活動(町内会や行事など)を行っている人の91.4%、趣味の活動を行っている人の93.1%が、日々の暮らしに「生きがいを感じている」と回答しています。これは、仕事や家庭以外の“多様な居場所”が、高齢期の精神的な安定と関連していることを示した結果といえるでしょう。

 

ケイコさんは現在、孤独を少しでも和らげようと、市の地域包括支援センターに足を運び、地域のボランティア活動やシニア向けの集まりに参加し始めました。たった一人の家族だけに依存するのではなく、地域とのつながりを持つことで、自分の生き方を立て直そうと、ケイコさんは前を向き始めたのでした。

 

[参考資料]

・内閣府「令和7年版高齢社会白書」

・内閣府「人々のつながりに関する基礎調査(令和7年) 調査報告書」

 

【注目のセミナー情報】​​​

【事業投資】8月19日(水)オンライン開催
「信頼と安心」のブランド力を活かした
『ECCの個別指導塾ベストワン』という選択

 

【事業投資】8月22日(土)オンライン開催
ドバイ発「ダイヤモンド事業投資」の最新事情
原石から製品まで一貫管理の独自スキームを公開