老後資金に対する不安から、投資の「利回り」ばかりを追い求める投資家は少なくありません。しかし、データに基づけば、少ない元本で高いリターンを狙うよりも、一定の投資元本を確保して長期運用するほうが圧倒的に早く確実な資産形成が可能です。本記事では、投資において重要な“基本原則”と老後に向けて「1,500万円」を貯める現実的なアプローチについて、YouTubeチャンネル登録者数40万人超の人気FP・鳥海翔氏が解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
「老後安泰の目安は1,500万円」…支出の見直しと収入増で“投資元本”を増やし、手堅く資産を築くアプローチ【FPが試算】
「3年ためらった人」は259万円の損…行動の遅れが致命的なロスを生む
資金形成において最も深刻なリスクは「行動の遅れ」です。投資のタイミングを見計らい、行動を先送りすると、確実にチャンスを逃してしまいます。
仮に1,000万円をただちに投資に回した場合、年利8%で運用すれば3年後には約1,259万円に成長します。一方で、投資を3年間ためらった人は、その時点でようやく1,000万円からのスタートとなり、すでに259万円もの差が生じてしまいます。
失われた時間は取り戻すことができず、この差額をあとから埋めることは極めて困難です。目標額を達成するために、早く始めれば月数万円の貯金で済むものが、遅れることで毎月10万円を超える負担になるという事実を理解し、一刻も早く行動を起こすことが求められます。
「継続」こそが、資産防衛と経済的自立への“最短ルート”
老後の安定を目指すうえで「1,500万円」という金額は一つのわかりやすい目安ですが、重要なのは数字そのものではありません。
少ない元本で高リターンを狙う非効率性を理解し、支出の見直しと収入増加によって投資元本を最大化し、時間を味方につけて直ちに運用を開始するという「本質」を掴むことです。客観的なデータに基づき、着実に行動を継続することが、資産防衛と経済的自立への最短ルートとなります。
鳥海 翔
株式会社Challenger 代表取締役
FP(ファイナンシャル・プランナー)/投資家
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