『借金1000万円から億り人 じゃない方芸人の大逆転投資術』(KADOKAWA)の著者であるオモロー山下氏は、借金1,000万円から10年で「億り人」となった人物です。「山下本気うどん」のプロデュースで成功したのちに投資を始めた山下氏ですが、一時は5,000万円もの含み損を抱えるピンチに直面します。しかし、芸人としての経験から、株式投資との「ある共通点」に気づいたといいます。そこから得た教訓をみていきましょう。
何百回スベっても、M-1敗退でも次がある…〈含み損5,000万円〉に耐えた“じゃない方”芸人が気づいた、お笑いと株式投資の「共通点」 (※写真はイメージです/PIXTA)

「え、噓やん…」証券口座のアプリに表示された〈まさかの数字〉

表示された画面を見て、僕は我が目を疑いました。なんと、5000万円の含み損が、きれいさっぱり消えていたんです。それどころか、少しプラスにすらなっていました。

 

「え、噓やん……」

 

何度も見返しましたが、間違いありません。後でニュースを調べると、米国のインデックス(S&P500)が10月あたりを底に急回復。エヌビディアも、底値から大きく反発していたのです。そして、翌年の年初を底にテスラも反発し、円安の影響も重なって、なんと資産を2億8000万円まで増やすことができたのです。2026年までのたった4年で、3倍くらいになりました。

 

※Investing.comのデータに基づき筆者作成
[図表1]S&P500推移グラフ ※Investing.comのデータに基づき筆者作成

 

※Investing.comのデータに基づき筆者作成
[図表2]株価推移(TSLA/NVDA) ※Investing.comのデータに基づき筆者作成

最悪の「狼狽売り」は防げたが…直後に犯した初心者ならではのミス

もし夏の時点で画面を見てしまって「もうダメだ」と売っていたら、この回復の波には絶対に乗れず、5000万円を超える損失が確定していました。そして2023年以降の株価成長による利益も自ら捨ててしまうという、最悪の結末になっていたはずです。「見なかったから、売らずに済んだ」んです。

 

まさに「一番成績がいいのは、投資したことを忘れていた人」ということ。噓みたいな話ですけど、本当なんですよね。

 

ただ、ここでも一つ初心者らしいミスをしてしまいます。株価が回復して安心した僕は、「また下がるかもしれない」という恐怖に負け、一部の銘柄を早めに利益確定(利確)してしまったんです。その後、株価はさらに上昇を続けたので、あのまま持ち続けていればもっともっと大きな利益が出ていたのに……。

 

「現実逃避」で最悪の狼狽売りを防いだのはよかったけど、回復した後の「チキン利確」には改善の余地があった。この悔しさを嚙みしめ、僕は今、長期投資の銘柄は「売らない」「利確しない」ことを徹底しています。