結婚をしても夫婦の間には色々と起きるもの。世代を問わず、なかには70~80代で離婚を考える夫婦もいます。しかし、高齢での離婚は決して簡単ではありません。住まいの確保、年金収入、介護、そして子どもたちの反対.……。若い頃とは違う、生活そのものが大きく変わる問題が山積しています。 今回ご紹介するのは、地方都市で暮らす80代夫婦の事例。「このまま夫婦で最期まで一緒に」のはずが、ある日、妻が放った一言によって家族を巻き込む大騒動へと発展することに――。FPの小川洋平氏が“老年離婚”の現実を詳しく解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
「一緒の墓に入りたくない、別れましょう」…〈預貯金2,500万円〉結婚生活50年以上、82歳妻が突き付けた“離婚宣言”。決断は、友人の葬儀の帰り道で【CFPが解説】
死を意識せざるを得ない高齢期…「残された人生をどう生きたいのか」
「自分の人生は、そう長くない」……女性の平均寿命は87.13歳、男性は81.09歳。80代にもなれば、多かれ少なかれ死を意識せざるを得なくなります。残りの人生をどう生きたいのか。考えた結果、離婚したいと考える人もいるでしょう。
ですが、高齢期の離婚は若い頃の離婚とは違い、住まい、年金、介護、相続など、生活そのものに直結する問題が数多く存在します。だからこそ、「離婚したい」という感情だけでなく、何が問題なのか、どうしたら解決できるのか、その後の生活設計まで深掘りして考える必要があります。
今回の田中さん夫婦のように、長年積み重なった不満が限界に達することは珍しくありません。しかし、だからといって必ずしも離婚だけが解決策とは限らないのです。
人生100年時代。老後の課題は「お金」だけではありません。大切なのは、残された人生をどう生きたいのかを夫婦それぞれが真剣に考えること。そして、その実現に必要なお金や住まい、介護について冷静に整理することです。
小川 洋平
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