現役時代の消費行動を高齢期まで引きずり、退職後に家計が破綻するシニア層。手軽さの裏に高額な手数料が潜む「リボ払い」の隠れ負債により、平穏な老後を一瞬で崩壊することも。定年直後に巨額の債務が発覚し、家族の危機に瀕した夫婦の事例から、老後の家計管理の在り方を考えます。
〈退職金2,000万円〉定年60歳夫の「リボ払い」残債300万円が発覚。優雅な老後を夢見た58歳妻が、深夜に離婚届を取り寄せた修羅場 (※写真はイメージです/PIXTA)

家計の透明化が重要

最終的に、高橋さん夫妻は離婚を回避し、退職金からクレジット残債を一括返済しました。その代わり、修一さんが所有していたクレジットカードはすべて没収・解約し、財布の紐を含めた家計の主導権を美智子さんが完全に掌握するという条件を突きつけました。

 

このような家計の破綻や家族の危機を防ぐためには、日ごろからすべてのクレジットカードの支払い設定や利用残高を夫婦で共有し、家計を透明化しておくことが大切です。お互いのお金の流れが不透明なまま高齢期に突入すると、資産だけでなく、築き上げてきた家族関係をも危機に陥れるリスクを孕んでいるかもしれません。

 

「夫を許したわけではありません。これからは私が家計の主導権を握り、二度と身の丈に合わない買い物をさせないように監視を続けます」と、美智子さんは結びました。