「上限を埋めないと損」…投資家の間で広がるNISAへの期待
NISAと言えば、こんな話を耳にされたことはないでしょうか?
「S&P500(米国主要500社の株価指数)やオルカン(全世界株式投資信託)を、値動きを気にせず、毎月自動設定で積み立てるのが正解」
「2024年1月から始まった新NISAの、積立投資枠年120万円、成長投資枠年240万円の上限を埋めて、利益や配当にかかる約20%の税金を免税しないと損」
これは、投資に関心の高い人たちの間で、かなり広がっている考えです。確かに、多くの方は日本円で給料を受け取っています。そうした方の資産の多くは日本国内の金融機関に預けられ、保有している不動産も、日本の土地や建物が中心でしょう。
日本経済が右肩上がりで成長していた時代なら、資産を国内に集中することは合理的です。しかし、「人口減少が止まらない」現在の日本は、「国内総生産が縮小し続ける可能性がある」ため、「投資を国内に集中させることがリスク」になります。
「S&P500やオルカンへの積立」が合理的と言われるワケ
もし、今、大規模な災害や政治不安などのカントリーリスクが発生すれば、保有資産全体が大きく目減りすることになります。
そのリスクに備えるためにも、資産の一部を外国に分散しておく対策が欠かせないのです。特に、S&P500への投資は、円建てで購入しても、米ドル建ての米国大型株に資産を入れることになります。市場規模も取引量も多く、売買が成立しやすい手堅い投資商品だと言えるでしょう。
また、不祥事や大幅な業績悪化が起きた企業は、指数のルールに基づいて自動的に構成銘柄から外され、別の企業に入れ替えられるため安全です。結果として、個別株投資のように日々の情報収集や業績確認に時間を使う必要が減り、運用に費やす時間と手間を大幅に抑えることができます。
こうした理由から、NISAを活用してS&P500やオルカンへ積み立てることは、合理的で賢明な選択と言われているのです。