会社員から途中でフリーで独立した独身の65歳男性。「自分の年金は月9万円ほど。家賃を払ったら残りは4万円程度。外食なんてできませんよ。みんなどのくらいもらってるんですか?」と素朴な疑問を持ちました。実際、現在の年金受給者は年金をいくら受け取っているのでしょうか? また現在の現役世代は、年金は払うばかりでもっと低い額しか受け取れないとも噂されていますが、具体的にいくら受け取れるのでしょうか? 今後、ますます生涯未婚の独身高齢者が増えると推測されていることから、今回は特に“一人暮らしの高齢者”にスポットをあて、年金額や生活費を調べてみました。FPの川淵ゆかり氏が日本の年金の実情と今後について解説します。
年金、あなたはいくらもらってますか?65歳独身男性「月9万円。外食なんてできませんよ」…いま受給中の人の驚愕年金額、さらに恐ろしい〈これから高齢者になる人〉が受給するジリ貧年金額 (※写真はイメージです/PIXTA)

一人暮らしにかかる生活費

老後にどのくらい生活費がかかるか、いまの生活費をもとに算出しておきましょう。そうすることで、年金の不足額も計算できます。なお、都市部と地方での一人暮らしの生活費の目安を参考値として掲載しておきます。国民年金だけでは確実に不足することがわかるでしょう。

 

●都市部:10.5万〜14万円

●地方:7.5万〜11万円

 

都市部で生活した場合の生活費の目安は次のとおり(インフレ率は加味していません)。なお、内訳は図表2のとおりです。

 

出所:筆者作成
[図表2]都市部で一人暮らしした場合の生活費の内訳 出所:筆者作成

 

地方で生活した場合の生活費の目安は図表3のとおりです。

 

出所:筆者作成
[図表3]地方で一人暮らしした場合の生活費の内訳 出所:筆者作成

 

なお、地方では車での移動が必要になるケースもあります。車の所有や維持にはそれなりにお金がかかります。図表4で車の有無の比較もしてみました。

 

出所:筆者作成
[図表4]地方で一人暮らしした場合 車の所有有無別、生活費の内訳 出所:筆者作成

 

今後も円安や物価高は進むと考えられますし、電化製品の購入など臨時出費も想定されます。いずれにせよ、年金額の範囲に収めようとすると、モデルケースのAさんのように、生涯正社員の人であっても厳しい生活となることは明白です。上記を参考に、自分なりの一人暮らしの生活費を算出してみましょう。

団塊ジュニアの老後は“準備した人から救われる”

年金だけでは暮らせない人が増えるなか、家計に余裕がなくなってくると、どうしても部屋にひきこもりがちになってしまいます。一日中、誰とも話をしない日も増えてくるかもしれません。

 

2040年にもなると、医療費問題はさらに大きくなっているでしょうから、50代になったいまから健康に留意した生活を続けることも重要です。家計や心に余裕を持たせるためにも働き続けることは重要ですし、ボランティアや趣味など、外に出たり人と接したりする機会を持つような努力も欠かせません。なお、仲の良い友達やきょうだいなどで一緒に住める人がいれば、生活費(家賃・光熱費・食費)などの出費も一人暮らしに比べて抑えることが可能ですし、体調を崩した場合も安心です。

 

未婚の人は50代になったら、老後はどこでどのように暮らし、どのような仕事をするか、早めに計画を立てておくようにしましょう。

 

 

川淵 ゆかり

川淵ゆかり事務所

代表

 

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