毎日、家と会社の往復。休日は家で動画やネットを見て終わる。ふとした瞬間に「自分には仕事以外に何もないのでは?」「このまま老後を迎えたらどうなるのだろう」と漠然とした不安を感じることも……。実は今、現役世代のビジネスパーソン、特に40代~50代の男性の間で「孤独」が広がっています。内閣府『孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和6年)』のデータから、現役世代が抱える孤独のリアルと、老後に向けて資産形成と並んで重要な「つながりの形成」について考えます。
「連絡する人が誰もいない」「誰からも必要とされてない」…50代男性、日曜日にスマホを見て固まった「老後ひとりぼっち」確信の瞬間 (※写真はイメージです/PIXTA)

スマホを見続けても孤独は癒えない? 「頼れる人がいない」という恐怖

50代。会社では重責を任され、何かと連絡しなければならないことも多いでしょう。しかし仕事は休みの日曜日。「暇だな」とスマートフォンを見ていたとき、ふと、思うことがあるでしょう。

 

「休日なのに、いや休日だからこそ、連絡する人がいない」

「自分は誰からも必要とされない存在なのか」

 

電話帳には多数の番号が登録されているものの、気軽に連絡できる相手が一人もいないことに気づき、自分がいかに孤独であるかを痛感する。「今この調子だったら、老後はどうなるんだろう……」。そんな恐怖さえ覚えるかもしれません。調査によると、孤独を深刻化させる最大の要因は、「いざという時に頼れる人がいない」という状況です。困った時に頼れる人が「いない」と答えた人は7.5%。そして、頼れる人が「いない」人のうち、孤独感を「しばしば・常に感じる」と答えた割合は21.5%に達し、頼れる人が「いる」人(2.9%)と比べて圧倒的に高くなっています。

 

また、同居していない家族や友人たちと「直接会って話す」頻度が「全くない」という人は9.3%に上り、約1割の人が誰ともリアルな接点を持たない「孤立状態」にあることが浮き彫りになりました。

 

興味深いのは、スマートフォンの使用時間と孤独感の関係です。使用時間が「7時間以上8時間未満」「8時間以上」と長い人ほど、孤独感を強く感じている割合が高い傾向が見られました。孤独を紛らわすためにスマホを見続けるのか、スマホを見るからリアルな人間関係から遠ざかるのかは定かではありませんが、ネット社会の現代を象徴するデータといえるでしょう。

資産形成と同じくらい重要な「つながりのポートフォリオ」

老後を見据えて、資産形成にまい進する現役世代。しかし、どれだけお金を貯めても、老後の生活を豊かにするためには「人とのつながり」という無形の資産が不可欠です。調査データでも、社会活動(趣味の集まりやボランティア、町内会など)に「いずれかの活動に参加している」人は、孤独感を強く感じる割合が2.9%にとどまるのに対し、「特に参加はしていない」人は5.6%と高くなっています。

 

会社という組織の肩書きが通用しなくなる定年後。その時に慌てて友人を作ろうとしても、そう簡単なことではありません。40代、50代の現役世代である今だからこそ、老後を見据えたアクションが重要です。

 

●仕事とは全く関係のない趣味のコミュニティに参加してみる

●地域のボランティア活動やイベントに少しだけ顔を出してみる

●長らく疎遠になっていた昔の友人に連絡をとってみる

 

老後の不安を真に解消するためには、「お金の資産」を増やすことと同時に、「人とのつながり」を築くことが急務です。

 

 

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