夫の死後、義母との同居や介護をどうするか――悩む人は少なくありません。「縁は切りたい、でも生活は守りたい」。58歳女性が選んだ決断とは? 遺族年金や相続への影響も含め、FPの三原由紀氏が詳しく解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
義母と同じ墓?ぜったい無理です…夫の四十九日に“死後離婚”を決意した58歳妻。「墓は別、縁は切って年金はいただく」現実的な選択の裏側【FPの助言】
「自分の人生を取り戻す」ために…今からできる現実的な備え
最終的に、由美子さんは姻族関係終了届を提出し、家を離れました。決して穏やかな形ではありませんでしたが、「これ以上は続けられない」という気持ちに従った結果です。
現在は小さな賃貸住宅で一人暮らし。遺族年金と保険金に加えてパートも再開し収入を得ていますが、決して余裕があるとは言えず、支出を見直しながらの生活です。
それでも、由美子さんの中には少しずつ変化が生まれていました。これまで当たり前のように続けてきた介護や家事の経験を、「仕事として活かせないだろうか」と考え始めたのです。
「これからは、無理のない形で働きながら、自分の生活を整えていきたいと思っています」
そう話す表情は、以前よりも少し柔らかくなっていました。
人生の節目では、「続ける」だけでなく、「見直す」「手放す」という選択もあります。由美子さんが「知らなかった」と驚いたのは制度の存在そのものでした。
姻族関係終了届、遺族年金の受給権——こうした選択肢は、知っているだけで「動ける」と思えるかどうかが変わってきます。今の関係に迷いがある方は、一度だけ確認してみる価値があるかもしれません。
三原 由紀
プレ定年専門FP®