私も対象なんですか?…ナオコさんが知らなかった“もう一つの年金”

ナオコさんの収入は今後、遺族年金と老齢基礎年金となるため、年金受給額は減ってしまいます。ただ、年金生活者支援給付金を受け取れる可能性があるので、多少の負担軽減にはなりそうです。

ナオコさんは初めて聞く「年金生活者支援給付金」という言葉に首をかしげます。

ナオコさん「年金生活者支援給付金……? それは、私が受け取れる年金なんでしょうか?」

FP「ええ。これまではご主人が課税対象だったため対象外でしたが、亡くなられたことで、今後は受給対象となる可能性があります。ちょうど9月に入ったところですので、そろそろ日本年金機構から“緑色の封筒”が届くはずです。なかに入っている請求書は、忘れずに提出してくださいね」

知らないと受け取れない「年金生活者支援給付金」とは

年金生活者支援給付金とは、消費税率の引き上げに伴い、年金収入や所得が一定基準以下の人の生活を支援する目的で創設された制度です。対象者には、通常の年金に上乗せして支給されます。

年金生活者支援給付金を受け取るためには、以下の要件をすべて満たす必要があります。

1.65歳以上で老齢基礎年金を受給していること

2.同一世帯の全員が市町村民税非課税であること

3.前年の公的年金等の収入金額とその他の所得との合計額が次の基準以下であること

   ●昭和31年4月2日以後生まれの人は909,000円以下

   ●昭和31年4月1日以前生まれの人は906,700円以下

年金生活者支援給付金の給付額は、月額5,450円を基準として、保険料の納付済期間などに応じて算出される仕組みです。年額にすると約6.5万円となり、年金生活において決して小さくない支えになります。

新たに年金生活者支援給付金を受け取れる可能性がある人には、毎年9月に日本年金機構から「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が順次送付されます。

この請求書を正しく提出すれば、10月分から年金生活者支援給付金が支給されるのです。