海外への投資は怖いという不安は、2,647もの銘柄におかずをわける「お弁当箱」のような投資信託の仕組みを知ることで、安心感に変えることができます。本記事では、『増やしながらしっかり使う 60歳からの賢い「お金の回し方」』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集して、著者でFPの横田健一氏が、投資信託の基本について詳しく解説します。
「世界株ファンドのみに投資するのはリスク」に対する考え方
「海外の株式に投資するなんて怖い」「世界株ファンド一本だけに投資するのはリスクが高い」などという声もありますが、大きな間違いです。
世界株ファンドは株式が入った「器」であり、オルカンを例にすればその中には直近で2,647もの銘柄の株式が入っています。2,647種類の株が入ったお弁当箱という感じです。1種類のおかずしか入っていないお弁当では、当たり外れが大きいですが、たくさんのおかずが入っていれば、美味しくないものが多少入っていても全体的には美味しいなど、リスクを下げてくれます。
オルカンは世界47カ国のそれぞれの国の取引所に上場されている株式のうち、時価総額の上位85%ぐらいの銘柄に投資しているのと同じであり、リスクが分散されているのです。
「たくさんの国や銘柄に分散するより、米国の代表的な企業500社で構成されるS&P500に投資した方が儲かるのではないか」、という人もいますが、オルカンの%程度は米国株式で、米国にもかなりの割合で投資されています。米国だけに絞れば、期待できるリターンが大きくなるのと同時にリスクも大きくなりますが、米国以外の先進国や新興国が含まれていることによりリスクが分散されます。
またオルカンは時価総額加重平均という手法で計算されており、米国が他国よりも成長すればオルカンの中での米国株の割合は自動的に高くなります。わざわざ米国だけに絞って投資しなくてもいいのです。
オルカン、あるいはオルカンに準じた時価総額加重平均型のインデックスファンドに投資しておけば、全世界経済成長に平均的にある程度追随する形でリターンが生まれる可能性が高いといえます。
最大のリターンが得られるという意味ではなく、リスク分散を図りながら効率的にリターンを得ることが期待できる、最大公約数的な最適解と考えています。