叱責後に“連絡が途絶えた”息子家族のその後

秀夫さんが叱ってから、息子夫婦からの連絡は途絶えました。

(孫の習い事はどうなったのだろう、洋服は、日々の食事は……?)

そんな心配が頭をよぎることもありましたが、「親として必要な言葉だった」と後悔はしていなかったといいます。

そして数ヵ月後、久しぶりに悠介さんから電話がありました。

「娘の送迎用に検討していた高級車を諦めて塾代を捻出した」「複数あった習い事を本人に選ばせてピアノに絞った。ひとつだけなら自分たちの収入でなんとかなる」

……息子たちがようやく経済的自立への一歩を踏み出したと感じ、秀夫さんの目には思わず涙が浮かんだそうです。

高齢化が進む社会では、親自身が経済的に自立し、心身ともに健康でいることが、回り回って子どもや孫にとって最大の支援になるという考え方もあります。それぞれが将来を見据えた生活を送りながら、本当に必要なときに支え合える基盤を整えていきたいものです。

山原 美起子
株式会社FAMORE
ファイナンシャル・プランナー