富裕層向け投資家ビザに特化して100億円以上の申請業務に携わる中で、20年、2万人以上の成功者の歩みを詳細に知る機会を得た著者の大森健史氏は、そこから見えた「シン富裕層(※)」の共通点を、閉塞感を抱く日本人、とりわけ若者に伝えるべく、本書の発刊に至った。本記事では、大森健史氏の著書『進化するシン富裕層』(日刊現代)より一部を抜粋・再編集して、「シン富裕層」が共通して持っている、時短・仕組化の徹底された思考法について解説します。(※親が裕福だったわけではなく元々は「ごく普通の人」でありながら、インターネットやスマートフォンの普及を背景とした起業、暗号資産、動画配信、情報ビジネスなどを通じて、わずか数年で一代にして巨万の富を築いた新しいタイプの富裕層)
時間を買い、脳を空っぽにし、絶望は即座に“ご褒美”で上書きする。徹底して無駄を省く「成功者の絶対ルール」

ココロは癒せない、良い体験で上書きせよ

 

シン富裕層は、なによりモチベーションの維持を大切にします。悪いことやショックなことが起きたときは、心は簡単に癒せない。だからこそモチベーション維持のために、代わりになるような「良い体験」で上書きをするのだというのです。

 

たとえは悪いですが、大切な家族が亡くなると、誰しも大きな不安やショックを受けます。その不安やショックはどうやってもなかなか癒せません。しかしこのとき、生命保険で数千万円がもらえるとなるとどうでしょうか。すごくショックなことは変わりないものの、ある程度の不安は打ち消せるのではないでしょうか。

 

そういう意味では、生命保険は残された人が落ち込み過ぎないようにするものだともいえます。「亡くなって悲しいけれど、頑張って生きていこうね」と、残された家族が前を向くためのきっかけになるわけです。

 

シンガポールで生活する、あるビジネスオーナー型のシン富裕層は、一か八かの勝負に出た時にダメかもしれない、マイナスのことが起きるかもしれないと想定し、うまくいかなかったときのために「自分にご褒美をあげよう」とあらかじめプラスの要素を考えておくそうです。

 

「ダメだったとき、自分はどのくらいショックだろうか」とよく考えてみて、それが埋まるようなプラス要素を持ってくるようにするというのです。一般的な考えとしては、「うまくいったからご褒美を」と考えがちですが、彼の考え方は逆なのです。

 

たとえば「意中の彼女に告白して、もし振られたら、ずっと欲しかった単車を買おう」あるいは「お金がもったいないと思って諦めていたキャバクラに行こう」などです。告白がOKだったら、ハッピーなので、ご褒美はいりません。

 

NGだったら心が落ち込みますが、それをなるべく早く切り替えられるようにご褒美を用意するのです。それが、自分の気持ちを落ち込ませないための、シン富裕層的なテクニックのひとつです。

 

 

大森 健史

株式会社アエルワールド

代表取締役