ゴールド・インド株・ハイテク企業といった話題性の高い投資先は、「儲かりそう」という印象から投資初心者が手を出しやすい一方、資産の役割やリスクを十分に理解しないまま投資すると、大きな失敗につながりかねません。本記事では、塚本俊太郎氏による著書『私が投資したNISA・iDeCoのお金、このままで大丈夫?』(インプレス)より、流行に流されがちな投資判断の落とし穴を紹介します。
ゴールド・インド株・ハイテク銘柄…“儲かりそう”で飛びつく前に。投資初心者が知っておきたい「資産配分のセオリー」 (※写真はイメージです/PIXTA)

トレンドの「ハイテク企業の投資信託」で攻めの投資、本当に成功するのか

 

Q.FPから攻めの投資としてハイテク企業の投資信託を勧められたがどう?
A.テーマ型の投資信託はすでに旬が過ぎていることが多い

 

FPとの相談の仕方によって返ってくる答えは大きく変わります。例えば「ちょっと攻めの投資をしたい」と相談したとすると、「攻めたい」という言葉には、より高いリターンを狙いたいという意図が含まれていますよね。

 

そうなると、NISAで人気のオルカンやS&P500のように幅広く分散された投資ではなく、特定の分野や企業を絞り込んだ商品を紹介される可能性が高くなります。その絞り込みがうまくいくかどうかはわからないため、結果として当たり外れが大きくなるはずです。

 

FPの方も「攻めたい」という希望に合わせ、通常とは違うアドバイスをせざるを得なかったかもしれません。ハイテク企業の投資信託は、米国のIT企業に投資するテーマ型と呼ばれる投資信託かと思われます。

 

テーマ型の投資信託はAIやロボティクスなど、トレンドとなっているキーワードや産業に関連した銘柄に投資する商品です。ただし、商品が設定される頃にはすでに人気が高まっており、投資家の資金が集中するため、株価が割高になっていることも少なくありません。その後ブームが落ち着くと、基準価額が下がるケースも多いのです。

 

FPに相談する際は、まず自分の相談内容が的確かどうかを確認し、そのうえで提案されたアドバイスのメリットとデメリットをしっかり聞くのがいいでしょう。話題性や一時的な人気よりも、自分の目的や投資方針に合っているかを意識することが大切です。

 

 

金融教育家

塚本 俊太郎