銀(シルバー)投資の魅力とは?金との違いと「割安」と言われる理由を徹底解説【エコノミスト・エミン・ユルマズ氏が解説】

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銀(シルバー)投資の魅力とは?金との違いと「割安」と言われる理由を徹底解説【エコノミスト・エミン・ユルマズ氏が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

金(ゴールド)価格が過去最高水準を更新する中、「銀(シルバー)」に今注目が集まっています。金に比べて価格が安く、少額から投資を始めやすい一方で、産業用途が多く値動きが大きい点も特徴です。「金よりも割安」「上昇余地がある」と言われる背景には、いくつかの理由があります。本記事では、エコノミストのエミン・ユルマズ氏が、銀投資の基本や金との違い、今後の価格見通し、初心者でもできる始め方をわかりやすく解説します。

銀投資とは?──金に次ぐ注目の貴金属

金と並ぶ「価値の保存資産」

貴金属投資というと金のイメージが強いですが、銀も世界市場で約1.5兆ドルの規模を持つ主要な投資対象のひとつです。金ほどの安定性はないものの、現物のコインやインゴット、さらにはETFを通じて多くの投資家に利用されています。歴史的にも通貨として用いられてきた背景があり、「金に次ぐ投資資産」としての地位を確立しています。

 

産業用途に支えられる「実需資産」

銀は投資資産であると同時に、産業需要が高い金属です。電子部品や太陽光発電、ev(電気自動車)などの製造に欠かせず、景気や技術動向によって需要が変動します。そのため、金のような「安全資産」としての性格に加え、工業製品需要という実需の側面を持つのが特徴です。この二面性が、銀を「金とは異なる動きをする貴金属」にしています。

 

銀投資の値動きと金との関係

金価格に「遅れて動く」傾向がある

銀の値動きには金と密接な関係があります。一般的に金価格が先に上昇し、その後に銀が追随する「タイムラグ」が発生するケースが多く見られます。これは投資家がまず安全資産である金を買い、相場が落ち着いてからリスクを取って銀に資金を移す傾向があるためです。

 

金より値動きが大きくリスクも高い

銀は金に比べて価格の変動幅が大きいことも特徴です。上昇局面では金以上に値を伸ばす一方、下落局面では急落することもあります。そのため、ハイリスク・ハイリターン型の資産といえます。とはいえ、金と組み合わせて保有することで、リスク分散とリターン拡大の両立が可能です。

 

銀投資のメリットとデメリット

銀投資の3つのメリット

メリット1.少額から始められる

金に比べて価格が安く、コインやインゴットも手が届きやすい価格帯です。

 

メリット2.上昇局面で大きなリターンが狙える

2025年上半期には金価格が約4割上昇したのに対し、銀価格は5割を超える上昇を記録しました。

 

メリット3.産業需要に支えられる底堅さ

脱炭素・エネルギー転換の潮流が続く限り、銀の需要は今後も拡大が期待されます。

 

銀投資の3つのデメリット

デメリット1.急落リスクがある

価格変動が大きいため、景気後退期などには急落することがあります。

 

デメリット2.景気の影響を受けやすい

産業用途の比率が高いため、世界経済の動きが価格に直結します。

 

デメリット3.安全資産としての安定性は金に劣る

中央銀行が保有するのは主に金であり、資産防衛力は金ほど高くありません。

 

なぜ今「銀は割安」と言われるのか?

割安判断の指標は「金銀比率」

銀が割安かどうかを判断する基準に、「金銀比率(ゴールド/シルバー比率)」があります。これは「金1オンス=銀〇オンス」に相当するかを示すもので、歴史的には40〜80倍が平均水準とされています。一般的にこの比率が高いほど、銀が金に比べて割安と判断されます。

 

2025年の価格推移と現在の位置

2025年4月には、この比率が100倍超に達し、銀が金に対して極端に割安な状態となりました。9月末時点では約84〜85倍まで縮小しており、金に追いつきつつあります。それでもなお、歴史的平均より高い水準にあるため、中長期的に見れば「まだ割安」と考えられる余地があります。

 

銀投資の今後の見通し

上昇余地はまだある

私(エミン氏)は「銀は今後も上昇の余地がある」と分析しています。2025年に入り、金が大きく買われた流れを受け、銀も遅れて上昇を開始しました。産業需要や投資資金の流入が続く限り、1オンスあたり60ドルを目指す展開もあり得ると見ています。

 

金とは異なる上昇要因にも注目

金の上昇は主にインフレ懸念や中央銀行の買い増しによるものですが、銀は「産業需要」や「脱炭素の潮流」といった別の要因で支えられています。この違いが、両者を組み合わせることでリスク分散が効く理由にもなっています。

 

初心者でもできる銀投資の始め方

銀に投資するには、他の貴金属と同様にいくつかの方法が用意されています。商品数は金と同程度に揃っており、投資目的やスタイルに合わせて選べる点も銀投資の強みといえるでしょう。

 

その1.現物購入(コイン・インゴット)

コインやインゴットなど現物を購入する方法。銀は金に比べて価格が低いため、比較的少額からでも現物を購入することができます。物理的な資産としての安心感と保有する満足感を得られ、非常時に換金しやすい点もメリットです。ただし自宅保管では盗難リスクがあるため、貸金庫などの利用も検討しましょう。

 

その2.積立投資(純銀積立)

毎月一定額を少しずつ購入する方法。少額からでも始められ、金額を設定すれば自動的に積み立てられるので初心者でも取り組みやすい方法と言えます。「ドルコスト平均法」によって価格変動リスクを抑えられる一方、利用には手数料が必要です。

 

その3.ETF(上場投資信託)

証券会社で取引できる、銀価格に連動する投資信託。比較的少額から投資可能で、株式同様に取引時間中であればいつでも売買できます。ただし保有中は信託報酬や売買手数料などの費用がかかります。

 

その4.先物取引

将来の決められた期日に、あらかじめ定めた価格で、銀を売買することを約束する取引です。レバレッジ効果によって大きな利益を上げられる可能性がある一方で、大きな損失を被るリスクもあります。将来の価格変動を予測するためのスキルや経験が必要なため、投資中級〜上級者向けの方法と言えます。

 

銀投資が向いている人のタイプ

銀は金に比べてハイリスク・ハイリターンな資産です。値動きの大きさをどう捉えるかで、向いている投資家のタイプも変わってきます。

少額から始めたい人

銀は金よりも価格が安いので比較的少額で購入できます。投資を試してみたい人にとって、リスクを抑えながら始めやすい選択肢です。

 

リターンを積極的に狙いたい人

相場の上昇局面では金以上に値を上げることもあり、大きな利益を狙う投資家には魅力的です。ただし値動きが激しいため、リスクを受け入れられる人に向いています。

 

産業需要に注目する人

電子部品や太陽光発電などの産業需要が見込まれることから、それらの成長性に期待している投資家にも適しています。

 

分散投資を考える人

金と組み合わせることでリスク分散が可能です。リターンの幅を広げたい人には有効な選択肢になります。

 

信頼できる販売会社を選ぶことが安心の第一歩

初心者が貴金属投資を始めるときに最初のハードルになるのは「どこで買うか」という点です。中でも銀は少額から購入しやすく、比較的手軽に保有しやすい資産と言えます。だからこそ確かな品質と信頼性の高い販売会社から購入する必要があります。

 

貴金属は長期的に保有することを前提とした資産です。価格や一時的な話題性だけで判断せず、製品の品質保証やアフターサービス、長年の実績など、安心して取引できる体制が整っているかを確認することが大切です。価格変動のある市場において安心して資産を育てるパートナーとして、信頼のおける販売会社を選びましょう。

 

まとめ|これからの資産づくりに「銀投資」という選択を

●銀は金に次ぐ主要な投資対象であり、投資資産と産業用途の両面を持つ

●値動きが大きく、上昇局面では金以上のリターンを狙える一方、下落時のリスクも大きい

●ゴールド/シルバー比率で見ると現在の銀価格は「やや割安」とも言える

●今後も上昇の余地はあるが、金の動きと同じにはならない可能性があり、投資判断には注意が必要

●銀投資はハイリスク・ハイリターンを許容できる人、産業需要の成長に注目する人、金との分散効果を重視する人に向いている