金の保有方法は大きく3つある
金の保有には「現物」「ETF」「積立」の3つの方法があります。それぞれの特徴を理解し、自分の資産状況や投資目的に合った方法を選びましょう。
金の保有方法①:「現物(地金・コイン)」
実際の金地金(インゴット)や金貨などを自分の手元に保有する方法です。非常時に換金しやすく、物理的な資産としての安心感が大きな魅力です。地金にもさまざまなサイズがあり、少額から購入できるものもあります。
・メリット:金融機関等の信用リスクから切り離された資産として保有でき、災害時などでも価値が保てるため、実物資産の安心感がある
・デメリット:盗難リスクや保管コスト(貸金庫利用など)
現物保有は、“いざという時の備え”を重視する方に向いています。
金の保有方法②:「ETF(上場投資信託)」
証券取引所で株式のように取引できる金の投資信託。少額から始められ、流動性が高いのが特徴です。
・メリット:手軽に投資可能。証券口座があればすぐに始められる
・デメリット:信託報酬や売買手数料がかかる
短期〜中期の資産形成や分散投資の一部として人気があります。
金の保有方法③:「積立」
毎月一定額で自動的に金を購入する方法。長期的にコツコツと資産形成を目指すのに向いています。
・メリット:少額から始めやすく、ドルコスト平均法で価格変動リスクを抑えられる。必要に応じて現物の引き出しも可能。
・デメリット:手数料がかかる。ETFのようなリアルタイムの取引はできない。
長期的にコツコツと資産を築きたい人に適しています。
ポートフォリオにおける金の役割
金は単独で値上がり益を狙う投資対象というよりも、株式や債券、不動産など他の投資商品と組み合わせることで資産全体のバランスを保ち、リスクを分散する“安定資産”としての役割が大きいです。
金は資産全体における「安全装置」
株式や不動産とは異なる値動きをするため、ポートフォリオの中に金を組み込むことで、全体のリスクを抑えることができます。特に以下のような局面では金の強みが発揮されます:
・金融不安や地政学リスクの高まり
・株価や為替の急変動
・インフレの進行
これらの状況では金価格が上昇しやすく、他の資産の下落を補う効果が期待されます。
保有割合の目安は「資産の10〜20%」
金をどのくらい保有するといいかは、投資目的やリスク許容度によって異なりますが、一般的な目安としては「資産全体の10〜20%」程度といわれています。これは、金が株式のように短期間で大きく値上がりする資産ではなく、安定性を重視する「守りの資産」だからです。
資産の2割前後を金に振り分けることで、株や債券の値動きによる損失をある程度和らげることができ、長期的にポートフォリオの安定性を高める効果が期待できます。
金(ゴールド)の「買いどき」と「売りどき」の考え方
投資初心者の中には、金を買ってみたいもののどのようなタイミングで買うべきかがわからないという方も多いはずです。ここでは金の買いどきと売りどきの基本的な考え方について解説します。
買いたいときが“買いどき”
金は株式に比べて値動きの幅(ボラティリティ)が小さいため、値下がりのタイミングを待つよりも必要な時に買う方が現実的です。ただし、世界的な景気後退や金融ショックなどで価格が一時的に急落した場合は、割安で購入できるチャンスになることもあります。
売りどきは“有事”や“想定外の高騰”
金の価格が大きく上がるのは、地政学的リスクの高まりや金融不安など、いわゆる「有事」のときです。こうした時期に一部を売却して利益を確定させ、ポートフォリオのバランスを整えるのも選択肢のひとつです。
金は長期保有を前提に
金は株式のように値動きに合わせて売買するものではなく、長期的に価値を保つことが目的の資産です。そのため、日々の価格変動に一喜一憂するよりも、景気や為替の動きに左右されにくい「安定資産」として長期保有を前提にする方が賢明です。そうすることでインフレや金融危機といった不測の事態から資産を守る効果が期待できます。
初心者におすすめの購入ステップと販売店選び
金を購入する際は、信頼できる販売店を選ぶことが重要です。創業95年の歴史を持ち、国際的な品質基準を満たした「グッド・デリバリー・バー」の認定を受けている地金商の「石福金属興業」では、確かな品質の金地金や金貨の取り扱い実績が豊富で、初心者にも分かりやすい情報が揃っています。
保有方法の選択肢、売買手続きの透明性、アフターサポートなどを含めて、自分に合ったパートナーを見つけることが、資産形成の第一歩となるでしょう。
まとめ
・金は株式や債券と異なる値動きをするため、資産全体のリスク分散に有効
・全体資産の10~20%を金に振り分けることで、有事やインフレに備える「守りの資産」として機能する
・保有方法には、現物、ETF、積立の3種類があり、目的や資金状況に応じた選択が重要
・金投資は短期の売買よりも、長期的な価値保存を目的とした保有が基本
・現物の購入を検討するなら、創業95年の実績を持つ「石福金属興業」のような信頼性の高い販売業者を選ぶのが安心
