性格が合わない、価値観が違うなど、離婚に至る理由はさまざまありますが、最近では「女性側の異性関係」が理由となるケースも少なくないようです。とある夫婦の事例をもとに、熟年離婚の実態と現実をみていきましょう。山﨑裕佳子CFPが解説します。※個人の特定を避けるため、登場人物等の情報は一部変更しています。
(※写真はイメージです/PIXTA)
後悔しています…“娘よりも年下の男性”と不倫→夫に「離婚」を懇願した年収100万円・48歳パート妻の末路【CFPが警鐘】
48歳女性が夫に「離婚」を懇願する理由
「とにかく離婚して……」
市田洋祐さん(仮名:54歳)にそう懇願するのは、妻の仁美さん(仮名:48歳、パート勤め)です。
原因は、仁美さんの不倫が洋祐さんにバレてしまったから。
仁美さんは近所のホームセンターでパート勤めをしています。以前は、介護施設でヘルパーのパートをしていましたが、人間関係に疲れて半年前に転職していました。
そこで出会ったのが正社員として働いていたAさん(21歳)です。
今度は人間関係も良好で気持ちよく仕事ができる職場。そんななか、仁美さんはAさんからプライベートな相談を受けるようになりました。
聞けばAさんは母親とあまりうまくいっていないようでした。それを知った仁美さんは、母親の代わりのような気持ちでAさんにアドバイスをするようになったといいます。そのうちに仕事終わりに外で食事をしながら会うようになり、だんだんと恋愛関係に発展してしまったのです。
それまで、仁美さんと洋祐さんの関係は決して悪いものではありませんでした。一人娘(23歳)は昨年大学を卒業して就職しています。
仁美さん自身も、このまま穏やかに夫と生活していくつもりでいました。
実のところ、Aさんと恋愛関係に発展した後も、夫との離婚を考えていたわけではありません。
ところが、ある夜、夫の就寝後にAさんから切迫した様子の連絡が。仁美さんは心配になり、家を抜け出して会いに行ってしまったのです。
明け方、家に帰ると、洋祐さんがリビングで待ち構えていました。
「今までどこに行ってたんだ……?」
答えに詰まる仁美さん。
「なにか、隠していることがあるよな?」
詰め寄る洋祐さんに仁美さんはとうとう観念し、Aさんのことを告白してしまいました。