何でこんなに…家計を圧迫していたのは「毎月10万円の保険料」

通帳には、複数の保険会社から毎月引き落とされる保険料の記載がずらり。合計すると、月約10万円もの金額です。

「保険に月じゅうまんえん!?」

思わず叫んでしまった原田さん。年間で約120万円と、家計の支出のなかで住宅ローンに次いで大きな金額です。

「一体、どんな保険に入っていたんだ?」

洋子さんが取り出してきた保険証券の束を整理すると、原田さん一家の保険の加入状況は以下の通りです。

(夫)

 ・終身保険(死亡保障300万円)+定期保険(死亡保障2,000万円):月23,000円 ※更新型

 ・医療保険(入院日額1万円、三大疾病特約、先進医療特約):月7,000円

 ・がん保険(診断給付金、入院・通院保障付):月5,000円

 ・変額個人年金保険:月25,000円

(妻)

 ・終身保険(死亡保障300万円):月6,000円

 ・医療保険(入院日額1万円、女性疾病特約、先進医療特約):月7,000円

 ・がん保険(診断給付金、入院・通院保障付):月6,000円

 ・変額個人年金保険:月20,000円

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 夫婦の保険料合計:月99,000円

「こんなに必要あるのか?」

原田さんの問いに、洋子さんから返ってきたのは明確な理由や根拠ではないものばかり。

「だって、あなたが倒れたらって思うと怖くて……」
「万が一の時のお守りだから……」
「これは、お世話になっている人からのお付き合いで……」

どれも、当時は「念のため」「不安だから」と加入したものです。しかし、すでに役割を終えた保険や、更新のたびに保険料が上がる仕組みの保険もあり、まさに「保険のかけすぎ貧乏」状態になってしまっていたのです。

また、原田さん夫妻は保険加入後、一度も見直しをしておらず、どのような保険に加入しているかの把握も曖昧でした。