相談者の悩みに真摯に向き合い、老後まで見据えたマネープランを作成し助言を行うなど、お金の面で人生の伴走者となってくれる「ファイナンシャルプランナー(FP)」。“貯蓄から投資へ”と叫ばれるなか、そんなFP自身はどのような資産形成に取り組んでいるのでしょうか。社会保険労務士法人エニシアFP代表の三藤桂子さんが自身の経験を交えて、おすすめの資産形成方法について解説します。
新卒で公務員→5年後に結婚で“順風満帆”だったはずが一転…“波乱万丈”なワタシが「資産形成」をはじめた理由 (※画像はイメージです/PIXTA)

初めての資産形成は、「NISA」と「iDeCo」から

 

資産形成を始めた当時は、子どもたちが大学生となり、もっとも教育費のかかった時期です。

 

幸いなことに、同じタイミングで給付型の奨学金制度がはじまり、とても助かりました。とはいえ、学費を全額賄えたわけではありません。つまり、積立に回せる金額はほんのわずかです。

 

そこで、初めての資産形成は、「つみたてNISA」と「iDeCo」を選びました。それぞれ月1万円ずつ、計2万円の積立でも当時の私にとっては苦しいものでしたが、振り返ってみるとたしかにメリットが大きかったと感じます。

 

「NISA」なら少額でも積み立てられる

「NISA」は、私のように少額しか投資できない人にもおすすめの資産形成方法です。

 

少額で始められ、非課税であることから、つみたて投資枠(旧つみたてNISA)は貯蓄ができないと諦めている人でも手が届きます。金融機関によりますが、月100円からの積立が可能です。

 

もうひとつの「iDeCo(個人型確定拠出年金)」も非課税で、かつ掛金の全額が所得控除の対象となり、所得税や住民税の負担が軽減されることから、初めての資産形成におすすめです。ただし、iDeCoは60歳まで解約することができないため、注意しましょう。