月に1回ペースでクルマを購入し、20台以上所有している筆者。これほど多くのクルマを購入できる理由の1つに、「クルマを高く売る方法を熟知している」点が挙げられます。そこで今回、同氏の著書『損しない「クルマの買い方」大全』(KADOKAWA)より、「クルマが最も高く売れるタイミング」を紹介します。
愛車が「もっとも高値で売れる」時期は…売却時に“数十万円の差”がつく?「損をしないクルマの買い方・売り方」【クルマ専門YouTuberが解説】
クルマを購入するタイミング
損をしないクルマの買い方の3つ目のポイントは、クルマを買うタイミングについてです。
これまではクルマのカテゴリーやグレード、色やオプションなどについて解説してきましたが、それらをベストに選択したとしても、損をしてしまうタイミングというのがあります。
それはそのクルマのモデルチェンジのタイミングの前か後かによって大きく価値が変わるということです。
例えば、気に入ったクルマを何も考えずに購入したら、納車されてすぐにフルモデルチェンジやマイナーチェンジが行われたとします。その場合は型落ちになるので、たとえ年式は同じだったとしても、新型に対してはリセールが大幅に悪化します。
ただ、モデル末期の車両の場合、値引きやお買い得モデルなどのバーゲンセールが行われる場合もあるので、あえてそれを選ぶというのもいいと思います。
しかし、購入後にマイナーチェンジやフルモデルチェンジで新型が出た場合、見た目や装備などが大幅に良くなっていることが多いので、多少値引きがあったとしても、高いお金を払って購入したことには変わりありませんし、それで型落ちだと損した気分になることもあります……。
そうならないためにも、事前に情報収集して、モデルチェンジの直前に納車されないように買うことが大切です。
クルマを買うのにオススメのタイミングとしては、フルモデルチェンジやマイナーチェンジの直後ですね。
営業マンやネットの情報などで、モデルチェンジの時期を摑(つか)んだら、予約開始日の直後に商談予約を入れて、できるだけ早く契約することをオススメします。
なぜかと言うと、昨今納期が長期化するクルマも増えており、契約日が数日遅れただけで納車が数カ月から半年くらい遅れるケースもあるからです。納期が数カ月遅れると、次に買い替える際に車検の時期と重なってしまったり、マイナーチェンジやフルモデルチェンジのタイミングと被(かぶ)ってしまいかねないので、予約解禁日の直後に商談して、できるだけ早く納車してもらいたいですね。私はクルマを買う際にはそうしています。
そして、納車後2年くらいを目処(めど)に売却すると、かなり高く売れます。