10年以上フルモデルチェンジなしの“希少性な2車”

エルグランドは“あえて中古車”が賢い選択

同じラージサイズミニバンに分類されるクルマとして、日産のエルグランドがあります。2010年のデビューから14年以上もフルモデルチェンジが行われておらず、2020年にマイナーチェンジしましたが、すでに2回フルモデルチェンジをしているアルファード、ヴェルファイアに勝てるはずもなく、販売的にもランキング50位圏外となっています。

FRベースのミニバンとして走りを売りにしているエルグランドですが、基本設計の古さと快適装備が劣ってしまっているので、500万円前後の価格を払うなら、中古の先代アルファードを買ったほうが幸せかもしれません……。

リセールに関しては、流通している台数が少なすぎる希少性もあってか意外と悪くないので「B」判定とします。

※ FR:「フロントエンジン・リアドライブ」の略称で、後輪を駆動させるタイプ。スポーツカーで多く採用されている。

ホンダ「オデッセイ」は、キビキビとした走りが魅力

そしてラージサイズミニバンとしては、ホンダのオデッセイも含まれます。

初代から4代目まで続いた、車高の低い乗用車タイプのオデッセイとは異なり、現行型の5代目オデッセイは、フロアこそ低いものの室内高を確保するべくボディサイズは全長4,860mm×全幅1,820mm×全高1,695mmとなっています。

それでもアルファードやヴェルファイアの全高1,935〜1,945mmに比べると十分低く、重心高が低いのでキビキビとした走りが売りとなっています。

現行型のオデッセイは2013年にデビューしてから、もう10年以上フルモデルチェンジをしていません。2017年と2020年に2度のマイナーチェンジが実施されましたが販売は奮わず、2022年に日本ではいったん終売となりました。

2023年に中国生産モデルを輸入するカタチで復活し、月販1,000台前後は売れているのでエルグランドよりは人気があります。

シートベンチレーション※1がないことや運転支援の性能はアルファードやヴェルファイアに一歩劣りますが、後席にパワーシート※2を採用したり、少しずつ改良も加えられているので、ドライバーズカーとしてラージサイズミニバンを求めている人には刺さる1台だと思います。

こちらも流通量がそこまで多くなく、リセールは「B」。やはりミニバンは強いですね。

※1 シートベンチレーション:シート内部に装備されたファンにより、背もたれや座面の通気性を良くする、いわゆるシートクーラーのような装備。

※2 パワーシート:電動でシートの位置を調整することができる。

出典:『損しない「クルマの買い方」大全』(KADOKAWA)より抜粋
[図表2]ラージサイズミニバンのリセールランク(1) 出典:『損しない「クルマの買い方」大全』(KADOKAWA)より抜粋
出典:『損しない「クルマの買い方」大全』(KADOKAWA)より抜粋
[図表3]ラージサイズミニバンのリセールランク(2) 出典:『損しない「クルマの買い方」大全』(KADOKAWA)より抜粋
出典:『損しない「クルマの買い方」大全』(KADOKAWA)より抜粋
[図表4]ラージサイズミニバンのリセールランク(3) 出典:『損しない「クルマの買い方」大全』(KADOKAWA)より抜粋

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クルマ買うチューバー/ブログ管理人