月に1回ペースでクルマを購入し、20台以上所有している筆者。これほど多くのクルマを購入できる理由の1つに、「リセールの良いクルマを購入している」点が挙げられるといいます。そこで今回は、同氏の著書『損しない「クルマの買い方」大全』(KADOKAWA)より、ファミリーカーとして人気の高い「ミニバン」をリセール価値が高い順に「S~D」でランク付け。もっともリセールが良いのはどのクルマなのでしょうか。みていきましょう。
新車価格「最安でも500万円超え」の高級車だが…街にあふれるトヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」購入希望者が後を絶たない“納得の理由”【20台以上のクルマを所有するYouTuberが解説】
10年以上フルモデルチェンジなしの“希少性な2車”
エルグランドは“あえて中古車”が賢い選択
同じラージサイズミニバンに分類されるクルマとして、日産のエルグランドがあります。2010年のデビューから14年以上もフルモデルチェンジが行われておらず、2020年にマイナーチェンジしましたが、すでに2回フルモデルチェンジをしているアルファード、ヴェルファイアに勝てるはずもなく、販売的にもランキング50位圏外となっています。
FR※ベースのミニバンとして走りを売りにしているエルグランドですが、基本設計の古さと快適装備が劣ってしまっているので、500万円前後の価格を払うなら、中古の先代アルファードを買ったほうが幸せかもしれません……。
リセールに関しては、流通している台数が少なすぎる希少性もあってか意外と悪くないので「B」判定とします。
※ FR:「フロントエンジン・リアドライブ」の略称で、後輪を駆動させるタイプ。スポーツカーで多く採用されている。
ホンダ「オデッセイ」は、キビキビとした走りが魅力
そしてラージサイズミニバンとしては、ホンダのオデッセイも含まれます。
初代から4代目まで続いた、車高の低い乗用車タイプのオデッセイとは異なり、現行型の5代目オデッセイは、フロアこそ低いものの室内高を確保するべくボディサイズは全長4,860mm×全幅1,820mm×全高1,695mmとなっています。
それでもアルファードやヴェルファイアの全高1,935〜1,945mmに比べると十分低く、重心高が低いのでキビキビとした走りが売りとなっています。
現行型のオデッセイは2013年にデビューしてから、もう10年以上フルモデルチェンジをしていません。2017年と2020年に2度のマイナーチェンジが実施されましたが販売は奮わず、2022年に日本ではいったん終売となりました。
2023年に中国生産モデルを輸入するカタチで復活し、月販1,000台前後は売れているのでエルグランドよりは人気があります。
シートベンチレーション※1がないことや運転支援の性能はアルファードやヴェルファイアに一歩劣りますが、後席にパワーシート※2を採用したり、少しずつ改良も加えられているので、ドライバーズカーとしてラージサイズミニバンを求めている人には刺さる1台だと思います。
こちらも流通量がそこまで多くなく、リセールは「B」。やはりミニバンは強いですね。
※1 シートベンチレーション:シート内部に装備されたファンにより、背もたれや座面の通気性を良くする、いわゆるシートクーラーのような装備。
※2 パワーシート:電動でシートの位置を調整することができる。
ワンソクTube
クルマ買うチューバー/ブログ管理人