月に1回ペースでクルマを購入し、20台以上所有している筆者。これほど多くのクルマを購入できる理由の1つに、「リセールの良いクルマを購入している」点が挙げられるといいます。そこで今回は、同氏の著書『損しない「クルマの買い方」大全』(KADOKAWA)より、ファミリーカーとして人気の高い「ミニバン」をリセール価値が高い順に「S~D」でランク付け。もっともリセールが良いのはどのクルマなのでしょうか。みていきましょう。
新車価格「最安でも500万円超え」の高級車だが…街にあふれるトヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」購入希望者が後を絶たない“納得の理由”【20台以上のクルマを所有するYouTuberが解説】
ファミリーカーの大定番「ミニバン」
平成の時代から今も人気が衰えないファミリーカーの大定番のカテゴリーがミニバンです。
そもそも、ボディサイズはデカいのに、なぜ「ミニバン」と呼ばれているのか。それは、バンとしてアメリカでキャンピングトレーラーを牽引するクルマの「キャラバン」が全長5mを超える巨体で、それよりもひと回り小さい「シボレーアストロ」が1980年代にブームとなり「ミニバン」と呼ばれるようになったとか。
それと同じカタチをしたセミキャブワゴンのクルマをミニバンと呼称するようになったようです。
日本においては、1990年代から乗用車タイプの3列シートミニバンの先駆けとなったオデッセイ、乗用車タイプでさらにコンパクトな3列シートミニバンのストリーム、箱型で広い室内が好評なステップワゴンなど、ホンダがこのカテゴリーを切り開いてきた感がありますが、今では乗用車タイプはほぼ姿を消し、箱型のミニバンが主流になってきています。
このミニバンのカテゴリーでもボディサイズによって大中小と分類できます。
ラージサイズミニバンで“ライバル不在”のアルファード、ヴェルファイア
ラージサイズのミニバンとしては、トヨタのグランエースが最大で全長5,300mm ×全幅1,970mm×全高1,990mmと、4列シート仕様がある唯一のミニバンとなっていましたが、2024年4月を最後に終売となりました。
グランエースは個人用として買う人よりも法人などの人員輸送車として利用されることが多く、運転席は快適装備なども最低限なので、個人用としてはあまりオススメはしません。
ラージサイズミニバンとしては、やはりトヨタのアルファード、ヴェルファイアがライバル不在とも言える商品力でトップに君臨しています。
ボディサイズは全長4,995mm×全幅1,850mm×全高1,935〜1,945mmと、大きいながらも全長で5m以下、全幅も立体駐車場のパレットに入る1,850mm、高さも2,000mm制限に入るサイズに抑えているのはありがたいですね。
アルファードでは2.5LのNAと2.5Lハイブリッド、ヴェルファイアでは2.4Lターボと2.5Lハイブリッドが用意されています。
2023年のフルモデルチェンジ以降、なかなか受注が再開されず買いづらい状況でしたが、中古市場や海外でも需要が多いのでリセールは最強クラスです。一時期は中古車が新車価格(※)以上で流通するほどのプレミアム価格でしたが、2025年夏時点ではそこまでの異常値ではないものの、高値で取り引きされているのは変わらないのでオススメの1台と言えます。
※アルファードの新車価格……510~1,065万円、ヴェルファイアの新車価格……670万円~1,085万円(ともにトヨタHPより)
