「残クレ」という言葉をご存じでしょうか? これは「残価設定型クレジット」の略で、自動車ローンの一種です。“残クレ・アルファード”なるミームが出回るなか、ネット上では「残クレは損をする」「デメリットしかない」といった否定的な声も少なくありません。しかし、はたして本当にそうなのでしょうか? 辻本剛士CFPが具体的な事例をもとに、「残クレ」のしくみと活用方法を紹介します。
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残クレは使わないと損ですよ…「年金月25万円」「貯金3,000万円」の69歳男性が〈残価設定クレジット〉を利用する納得の理由【CFPが解説】
「残クレ=悪」ではない…ケースバイケースで有効に活用可能
インターネット上では「残クレはやめたほうがいい」「損をするだけ」といった否定的な意見が目立ちます。たしかに、契約内容を十分に理解しないまま利用してしまうと、思わぬ出費やトラブルに見舞われる可能性もあり、注意が必要な制度であることは間違いありません。
しかし、残クレがすべての人にとって悪かというと、そうではないでしょう。ケースバイケースで、むしろ残クレのメリットを最大限に活かせる人も存在します。
松永さんのように「あと数年だけ新車に乗れればいい」「現金には極力手をつけたくない」といった希望がある人にとっては、残クレは理にかなった選択肢です。
特に、普段から車を丁寧に扱い、走行距離も多くない場合、返却時の追加費用のリスクもほとんどありません。
サービスの特徴を正しく理解し、自分のライフスタイルや将来の見通しに照らして判断すること。それが、賢く残クレを活用するための第一歩といえるでしょう。
辻本 剛士
神戸・辻本FP合同会社
代表