(※写真はイメージです/PIXTA)
細かい指定がある前置詞
普段の会話で「夕方には東京に着くよ」と言われたら、どこに着くと思いますか。東京駅あたりか、広い東京のどこかなのか、明確ではありません。英語で到着するという表現を使うときには、着く場所が「スポット」なのか「エリア」なのかにこだわります。例えば、
I arrived at Tokyo Station.
I arrived in Tokyo.
というように、東京駅というスポットならatを、東京というエリアならinというように使い分けるのです。
もし、arrive at Tokyoとしてしまうと、東京をスポット、「狭い点」として捉えていることになり、おかしな表現になってしまいます。arrive in Tokyoが適切です。
前置詞at/in/onの使い分け
ちなみに、場所ではなく、到着する時刻を表すにはatを使います。
また、例えばネット通販で買った商品が自宅に届く曜日を示すときはinでもatでもなくonです。
日本語では、全て「~に」で表現できます。ところが、英語ではarriveに続く前置詞を、スポットかエリアか、時刻か曜日かによって細かく区別しているのです。
arrive atはスポットに、arrive inはエリアに着くことを示すから。
伏木 賢一
翻訳家
