故障が多い、維持費が高い、燃費が悪い……ひと昔前の輸入車にはこうしたネガティブイメージがありました。しかし、近年は故障が少なくなったほか、エンジン性能の向上やハイブリット、EVの普及で燃費問題も改善。そしてなにより、輸入車特有の「値落ち」によるお得感から、実はいま中古の輸入車に対する注目度が高まっているのです。そこで今回、「⾞選びドットコム」がまとめた「中古車市場統計レポート」より、2025年3月に「日本でもっとも売れた中古輸入車」をランキング形式で紹介します。
ベンツ・ゲレンデは4位!BMWでもアウディでもベンツでもない「日本でもっとも売れた外車」の正体【中古輸入車販売ランキング】
第1位は発売当初から日本人に圧倒的な人気
第1位:ミニ(BMW MINI)
「日本でもっとも売れた中古輸入車」ランキング、第1位に輝いたのは「ミニ(BMW MINI)」。第3位の「ミニクロスオーバー」、2位の「3シリーズセダン」と、大きくくくるとBMWグループがランク上位を独占した形です。
大柄なサイズが多い輸入車のなかで、異彩を放つのがそのコンパクトなボディ。設計者アレック・イシゴニスがこだわった「小さくても、クルマらしいクルマ」は、軽自動車規格より小さな車体寸法で、日本人に長いあいだ人気を集めています。
MINIは1994年から独BMWの傘下となりましたが、そのデザインは引き継がれ、BMW MINIとなったいまも、輸入車のなかでもダントツ人気のブランドとなっています。
また、MINIといえば、代名詞といえる「ゴーカートフィーリング」。まるでゴーカートのように、スムーズなスピード調節やコーナリングができ、運転が苦手な方であっても取り回しがよくおすすめの車種といえます。
新車価格帯:396万円~616万円※1
中古車相場:163.8万円~610万円※2
※1 出所:価格.com
※2 出所:カーセンサー「年式5年(2021年)以内」「走行距離5万km以内」で抽出(2025年5月2日時点)
以上、トップ3を見てきました。
1位に輝いたミニ(BMW MINI)は、前回2月から1位をキープ。そのほか、今回は紹介していませんが4位にはGクラス(メルセデスベンツ)、9位には911(ポルシェ)がランクインするなど、3月は高価格帯の車種に人気が集まったようです。
新車ではとても手を出せないような高級車が、中古ではこんな値段に!? 輸入車を調べてみると、こうした驚きにあふれています。4位のベンツ・ゲレンデやランドローバー・ディフェンダー(ランク外)など一部の車種は例外ですが、「昔憧れたあの車」「街で見かけてかっこいいと思ったあの車」は、ひょっとすると“お買い得車”かも……。輸入車に興味がある人は、ぜひ「中古市場」を見てみてはいかがでしょうか。