故障が多い、維持費が高い、燃費が悪い……ひと昔前の輸入車にはこうしたネガティブイメージがありました。しかし、近年は故障が少なくなったほか、エンジン性能の向上やハイブリット、EVの普及で燃費問題も改善。そしてなにより、輸入車特有の「値落ち」によるお得感から、実はいま中古の輸入車に対する注目度が高まっているのです。そこで今回、「⾞選びドットコム」がまとめた「中古車市場統計レポート」より、2025年3月に「日本でもっとも売れた中古輸入車」をランキング形式で紹介します。
ベンツ・ゲレンデは4位!BMWでもアウディでもベンツでもない「日本でもっとも売れた外車」の正体【中古輸入車販売ランキング】
輸入車は「中古」が狙い目
エッジのきいたデザインや高い機能性から人気を集める輸入車。一方、輸入車はハイグレードなモデルが多く、また輸入の際は輸送費や関税などさまざまな費用がかかることから、その価格を理由に購入をためらっている人も少なくないでしょう。
そこで今回は、株式会社ファブリカコミュニケーションズが運営する中古⾞情報サイト「⾞選びドットコム」がまとめた「中古車市場統計レポート」をもとに、2025年3月に「日本でもっとも売れた中古輸入車」をランキング形式で紹介します。輸入車は新車と中古車の価格差が国産車と比べて大きいため、輸入車に乗りたい人は「中古」が狙い目です。
第3位:ミニクロスオーバー(BMW MINI)
第3位にランクインしたのは、BMW MINIの「ミニクロスオーバー」。現在は買収にともないBMWのブランドの1つになっているMINIですが、これまでBMC→ローバー社→BMWと3社の企業に受け継がれてきました。
1959年にその歴史がスタートしたMINIは、当時のイギリスの深刻な石油危機のなか、車体をできるだけコンパクトにした燃費のいい車を目指して開発されました。
そうしてできあがった「クラシックMINI」は、乗用車初の前輪駆動(FF)+横置きエンジン。しかし、当時としては珍しい箱型と、丸目のヘッドライトという奇抜なデザインに発売当初は苦戦したものの、しだいに若者を中心に人気を集めるようになりました。
現在のBMW MINIは、BMWの特徴である上質なシートを採用。ドライビング・アシストやエアコンのリモート操作機能など、BMWらしい便利機能も搭載されています。
なかでも「ミニクロスオーバー」は、特徴的なデザインはそのまま、SUVを搭載したモデル。世界的なコンパクトSUVブームは、このミニクロスオーバーのヒットをきっかけに始まったといわれており、「プレミアムコンパクトSUV」という位置づけになっています。
SUVならではの腰高のシートで、車内もラゲッジスペースも広々。MINIのなかでは一番サイズが大きく、快適な運転が可能です。なお、同モデルは
新車価格帯:335万円~647万円※1
中古車相場:229.9万円~545万円※2
※1 出所:価格.com(2024年4月に新車販売終了)
※2 出所:カーセンサー「年式5年(2021年)以内」「走行距離5万km以内」で抽出(2025年5月2日時点)