配偶者や親など、家計の柱となる家族を亡くした場合に受給することのできる遺族年金。しかし、遺族年金を受け取った人のなかにはその金額に驚く人も少なくありません。株式会社よこはまライフプランニング代表取締役の五十嵐義典CFPが、具体的な事例をもとに「遺族年金制度」のキホンと注意すべきポイントについて解説します。
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遺族年金のこと、なにも知りませんでした…年収900万円・59歳夫が定年直前に急逝→遺産3,000万円を受け取った56歳妻が静かに「老後破産」を覚悟したワケ【CFPの助言】
理恵さんの「その後」
住まいを替え、パート勤務を開始…「第2の人生」を歩み出した理恵さん
FPの勧めもあって、理恵さんはまず支出を抑えるため、賃料の低い部屋へと住まいを移すことに。そして、専業主婦から一転、パートとして給与収入を得ることにしました。
また、息子の慶太さんには当面資金面で頼るつもりはないものの、夫の死をきっかけに理恵さんの考え方が変化。家族の存在のありがたさを改めて感じ、「たった1人の息子だし、少しずつでも仲を改善していきたい」と考えるようになりました。
人生はなにが起きるかわかりません。元気なうちに老後の計画を立てることはもちろん大切ですが、配偶者の突然の死など、想定外のことについても考えておくとより安心でしょう。
五十嵐 義典
CFP
株式会社よこはまライフプランニング 代表取締役