マイクロ起業・スモールビジネス

ローリスク・ミドルリターンの具体策としてオススメしたいのが、マイクロ起業・スモールビジネスです。要は、事業拡大や株式公開ではなく、好きなことを仕事にして自由に稼ぐ1人起業のイメージです。

建設業や設備系でいうところの、ポジティブな意味での「1人親方」と同類です。始まりは、好きなことをして自由に稼ぐという動機であっても、成長してしまって予期せぬエグジットによって売却利益を得るというケースも少なくありません。

ちなみに、今となっては日本人で知らない人のいない「漢検」。始めた人と大きくした人たちは異なりますが、誕生は定年退職となった校長先生が始めた京都の小さな漢字教室でした。

大ブレイクするのは1992年の文部省の認定資格になってからですが、1988年に現地で関係者から「漢検を英検みたいにメジャーにしたい」と相談されて、「英検と違って実利がないから」と思ってしまった自分の先見性のなさを情けなく思っています。

飲食店でマイクロ起業を叶えた人も多い

もちろん、漢検の場合は例外中の例外で、定年後のマイクロ起業というか漢字塾がそこまでメジャーになってしまった例ですが、ここで共有したいのは「好きなことを仕事にして自由に稼ぐ1人起業」が前提です。

起業といっても、開店も含めますし、1人ではなくなってしまうかもしれませんが、事業承継でビジネスや店を買うとかフランチャイズに加入することも含めます。ある商社の早期定年制に応募した50名の中でも、何人かはマイクロ起業を果たしました。ちなみに、

・社労士の資格を取って事務所を開業

・人材紹介業を開業

・お好み焼き屋を開店

・カフェを開店

・焼き鳥屋を開店

・地元に戻って飲食店を開店

といったところです。今で言うところのプライム上場企業には、お店を開店した人が多い印象です。

ただ、飲食店の2年後生存率、3年後生存率は、それぞれ50%、30%ですので、正直、推奨しづらいものがあります。