60代以降のライフプランを考えていますか? 仕事は続けたくとも年齢があがると早々職にはつけないのではないか、などと悲観的になる必要はありません。大塚寿氏による著書『会社人生「55歳の壁」突破策』(かや書房)では、60代以降の働き方について詳しく解説しています。本記事では一部を抜粋・再編集し紹介します。

(※写真はイメージです/PIXTA)
60代、定年退職後→キャリアを活かして転職?再雇用?新しい職業にチャレンジ?〈仕事をつづけたいシニアを待つ選択肢〉
100%売り手市場になっている業界も
正直、仕事を選ばなければ、60歳になっても時給1,200円程度の求人ならいくらでもあります。
時給1,500円程度の仕事も、普通にあります。
よく、ドライバー、外食産業、介護職、サービス業の人手不足は深刻だとメディアが報じていますが、現場は危急存亡レベルの深刻な事態なのです。もう、年齢になんてこだわっていられず、応募してくる人を自動的に採用せざるを得ない、100%売り手市場になっている業界すら珍しくないのです。
さらに言えば、「もう採用はできない」と諦めてしまっている中小企業のほうが多いことも見逃してはいけません。
しかし、60歳以降も働きたいほとんどの人は「これまで自分がやってきたこと」をやりたいのです。できれば、50代の年収のままで。
「これまで自分がやってきたこと」で転職することも可能
正直、年収がピークを迎える50代の年収で、転職して60代も働ける人は「ハイクラス」と呼ばれる経営層やマネジメント層、専門性の高い職種に限られてしまいます。
50代の年収では厳しいかもしれませんが、「これまで自分がやってきたこと」という条件で、さらに60歳から再雇用となる年収よりずっとましな年収の転職先を見つけることは可能です。
自衛隊の定年は民間より早いのですが、陸上自衛隊では大型運転免許、大型特殊、牽引などの免許取得者が多いので、運輸業界からすれば貴重な人材供給源には違いありません。歴史的に、自衛隊あるいは警察退職者は、警備会社への転職が多いという傾向もありました。