雇用主に安く買い叩かれる状況から逃れるためのリスキリング(学び直し)は、55歳からでも十分間に合います。また、5年あればいろいろなことが習得できるため、安心して定年を迎えることができるかもしれません。大塚寿氏による著書『会社人生「55歳の壁」突破策』(かや書房)では、55歳から始めるリスキリングについて詳しく解説しています。本連載では一部を抜粋・再編集し紹介します。

(※写真はイメージです/PIXTA)
60歳、年収は新卒初任給、仕事量は変わらず…定年退職→再雇用の先に待ち受ける現実。「やりがい搾取」されないために、やるべきこと
アナログで会計嫌いの私でもマスターできた
私も典型的なアナログおじさんですが、コロナ禍がスタートした時の5月には必要に迫られてZoom、Teamsをマスター、6月に営業研修はグループに分かれたロールプレイングを含めて、すべてオンライン対応していました。
また、私の専門は法人営業、マーケティング・マネジメントになりますが、50代でのリスキリングという意味では必要に迫られ、50代で会計ソフトを一つ習得しました。
ちなみに、私は会計が生理的に大っ嫌いで、大学での簿記の成績はC、ビジネススクールでコストアカウンティングは落第して再履修したほどです。そんな私でもマスターできたのですから、守備範囲を広げるためのリスキリングに励みましょう。
自分の価値を高めるリスキリングのテーマを選ぶ
何のためのリスキリングかの背景を読んで、自分の価値がさらに上がるリスキリングのテーマを選択しよう。
大塚 寿
エマメイコーポレーション代表取締役