3年間、思い続けた「夫・義弟・義妹への仕返し」
――もともと夫をはじめ、あのきょうだいたちは私のことを嫁いできた家政婦とでも思っている節があって、ずっと思うところがありました。今回のことも絶対に忘れません。どうしたらぎゃふんといわせられるか……考えてきました
義父の介護を続けた3年間。不満を募らせていた久美子さん。その想いに義父ものってくれたといいます。
――お義父さんにしても、すごくガッカリしたと思いますよ。面倒な介護をすべて嫁に押し付けて、実子でありながら調子よくたまに顔を出す程度だったんですから
久美子さんと義父は、遺言書を作成。遺産のすべてを久美子さんが相続するという内容でした。遺言書に対して、義理の弟と妹は遺留分を主張してきたといいます。
――想定通りです。それよりも、お義父さんの気持ちをきちんとわかってほしかったんですが……伝わったでしょうか?
遺留分は、一定の相続人に対して、遺言によっても奪うことのできない遺産の一定割合の留保分のこと。子のみが相続人の場合、法定相続分の2分の1を主張できます。遺産総額が3,000万円だとすると、500万円は「自分の取り分だ!」と訴えることができるわけです。久美子さんの夫は遺留分の主張はなし。今回の遺言書によってむしろ得をしたと考えるだろう……こちらも想定通りだといいます。ただ久美子さんの復讐は終わりません。
――今、離婚の準備を進めています。遺留分侵害額請求権を行使できなくなってから、離婚届を突きつけます。将来受け取る年金も含めて、しっかりと財産分与は主張するつもりです。
田舎での離婚話はあっという間に周囲に知れ渡ることでしょう。その際、親の介護に子どもたちがどのように関わったかも知れ渡ることになる。そうなると、古い考えの残る田舎では「薄情者」と烙印が押され、肩身の狭い思いをするでしょう。
――あともう少しで、義父が亡くなってから1年が経ちます。しっぺ返しをくらって、とことん後悔したらいいと思います
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