丸の内や銀座、大手町、日本橋といったオフィス街へのアクセスがよく、大型の複合施設も揃い、タワーマンションが林立している都心の湾岸地区。若い世代を中心に根強い人気を誇る「湾岸タワマン」ですが、なかには無理のある住宅ローン返済計画を立ててでも住みたいと望む人もいるようで……。本記事ではAさんの夫婦の事例とともに、高収入夫婦でも陥る可能性のある住宅ローン破綻のリスク、住宅購入におけるリスク管理の重要性について、社会保険労務士法人エニシアFP代表の三藤桂子氏が解説します。※個人の特定を避けるため、事例の一部を改変しています。
「湾岸タワマン生活」強制終了…世帯年収1,200万円・人生を満喫する「子のいない30代パワーカップル」、余裕のローン返済のはずが急転直下のワケ【FPが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

住宅購入は万一を前提に

想定外な事態が続き、Aさん夫婦は余裕のローン返済が急転直下となり、タワマン生活を終える危機に直面しています。Aさん夫婦は2人の不運が同時期に重なってしまったことで家計に致命傷を受けました。不確実性の時代、日本の大企業であってもどうなるかはわかりませんが、外資系企業の場合、日本企業と比較しても解雇をされやすいことは当然知っていたことでしょう。

 

住宅を購入する際は、衝動買いや自分たちを過大評価せず、万一の場合にどのように対処できるかシミュレーションし計画的に取り組むことが重要です。

 

<参考>

※平成30年度マンション総合調査結果 管理組合向け調査の結果

https://www.mlit.go.jp/common/001287645.pdf


 

 

三藤 桂子

社会保険労務士法人エニシアFP

代表