高齢になった親の介護を、子ども1人で担うのはたいへんな負担です。そこで「高齢者施設」に入れようと考えたとき、その高額な入居一時金や月々の利用料に驚き、躊躇してしまう人も少なくありません。そこで、芸人の安藤なつ氏と介護ジャーナリストの太田差惠子氏による共著『知っトク介護 弱った親と自分を守るお金とおトクなサービス超入門 第2版』(KADOKAWA)より、経済的なゆとりがなくても入居可能な施設を紹介します。

(※写真はイメージです/PIXTA)
親を「老人ホーム」に入れたい。でも…親の年金では無理→お金にゆとりがなくても入居可能な唯一!?の施設【安藤なつが介護ジャーナリストに聞く】
「民間」の介護付き有料老人ホーム、1ヵ月あたりの費用の目安は…
高齢者施設は、さまざまなタイプがあるので、かかる費用も施設の設備や受けるサービスの内容によって大きく変わってきます。ここでは、施設に入居すると毎月どのくらい費用がかかるのかをざっくり説明していきます。
[図表3]は、要介護3の人が介護付き有料老人ホームに入居した場合の例。注目すべき点は、介護保険適用外の費用です。
居住費が家賃にあたる費用となり、施設設備や部屋のタイプによって変わります(入居一時金を支払うことで月額の費用を抑えることができます)。日常生活費は、シャンプーやティッシュ、オムツなどの身の回りの消耗品費、イベント費などは利用するごとにかかります。
上乗せ介護費・サービス加算は、24時間の看護体制や職員配置が手厚いなどのルールに即して費用が上がっていきます。
身の回りの消耗品は、持ち込めるところと、施設支給のもの限定というところがあります(ちなみに、特養ではおむつ代なども介護費に含まれているのでリーズナブルです)。
安藤 なつ
メイプル超合金
ヘルパー2級(介護職員初任者研修)
太田 差惠子
介護・暮らしジャーナリスト