iX+(イクタス)』からの転載記事です。
※本稿は、テック系メディアサイト『毛穴の奥まで入り込んで汚れを吸着。ファインバブル活用のシャワーヘッド
小さな泡のファインバブルは、その大きさによって「マイクロバブル」と「ウルトラファインバブル」の2種類に分かれていることをご存じでしょうか。ファインバブルのうち、直径100μm未満で1μm(=0.001mm)以上の泡はマイクロバブル、それより小さい直径1μm未満の泡はウルトラファインバブルと呼ばれています。
ファインバブルは微細な泡なので工夫して作る必要があり、現在はさまざまな原理を応用した製造方式によるファインバブル発生装置が考案されています。
そんなファインバブルの性質に着目したシャワーヘッドを展開しているのが、美容ブランド「ReFa」の開発・販売を手掛けるMTGです。MTGでは10年以上前からファインバブルの有用性について研究を続け、その技術を応用した付け替え可能なシャワーヘッドを販売しています。
同シリーズの新製品「ReFa FINE BUBBLE U」は、ファインバブルが持つ、汚れを吸着して気泡の浮力で汚れを絡めとる性質「疎水性相互作用」を利用。ウルトラファインバブルが毛穴の奥まで入り込んで汚れを取りのぞき、マイクロバブルが毛穴につまった大きな汚れを浮かせて取りのぞく仕組みで、やさしく汚れを取りのぞき、使用前との比較では肌のキメの汚れは約49%減少するそう。
また、シャワーヘッドを浴槽に入れると、お湯がなめらかな肌ざわりの「シルキーバス」に変化。ウルトラファインバブルとマイクロバブルが全身の肌を包みこんで体を温めるほか、水の中に充満したウルトラファインバブルとマイクロバブルが肌にうるおいを与える効果があるとしています。
同社では、今後は「シャワーヘッドに対するファインバブル技術の深堀はもちろん、シャワーヘッド以外のさまざまな分野の商品にファインバブル技術を広げていきたい」とさらにファインバブルに注力する考えを示しています。
衣類の黄ばみ、黒ずみを抑制。ウルトラファインバブルとマイクロバブルを生成する洗濯機
ファインバブルは、洗剤の洗浄成分である界面活性剤や汚れを吸着する特性から、洗濯機にも活用されています。
東芝ライフスタイルは、ウルトラファインバブルとマイクロバブルを活用した技術を洗濯機に導入。ウルトラファインバブルを生成して洗浄力を向上させる独自技術を搭載した洗濯機を展開しています。
同社の洗濯乾燥機のフラッグシップ製品「ZABOON TW-127XP4」は、搭載している加圧タンクで大量のウルトラファインバブルとマイクロバブルを発生させ、2種類のファインバブルを活用しているのが特徴です。