一昔前までは、盛大に営むこともめずらしくなかった葬儀。しかし、現在は家族葬、一日葬、直葬など、葬儀の簡素化が進んでいます。こうした小さな葬儀には費用が安いといったメリットがある一方で、後悔するケースもあるようです。本記事では、Aさんの事例とともに、後悔しない葬儀について、社会保険労務士法人エニシアFP代表の三藤桂子氏が解説します。
家族葬なんてしなければ…年金月6万円だった享年85歳父の「葬儀」を、世帯年収500万円の50歳娘が後悔しているワケ【FPが解説】
葬儀を後悔しないためには
コロナ禍を経て、家族葬が増えてきているのは確かですが、離れて暮らす家族にはわからないことも多く、亡くなった人が、晩年に誰と親交が深かったのかわからないまま家族葬にしたことで後悔することもあるかもしれません。最近の社会風潮的には身内だけで葬儀をおこなうと考えがちですが、後悔先に立たずとなってはどうしようもありません。
父の想いは娘に伝えられていたとはいえ、周りの人たちが理解してくれるかどうかはわかりません。時代の変化だから、だけでは納得できない人もいます。「経済的に厳しいから」と先にひとこと声がけしていれば、誰かに相談していれば、大きく違ったかもしれません。
参考資料
公正取引委員会(平成29年3月22日)葬儀の取引に関する実態調査報告書
https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h29/mar/170322_2.html
三藤 桂子
社会保険労務士法人エニシアFP
代表