外貨建て保険の注意点と退職金運用のポイント

このように、相手が銀行員だからとお勧めされるがままに保険の契約をしてしまうと、大きな落とし穴にハマってしまう場合があります。

大切なのは、仕組みを理解できないものに大金を投じないこと。商品の仕組みをしっかり理解して、保険は本来の役割である予測不可能な事故や損害を補償するものに限定して使うということ。また、投資には、保険よりも投資信託やETF、国債などの中から透明性が高く、手数料の安い商品を選ぶことをお勧めします。

また、今回の田中さんのケースの場合、慌てて解約せずに待つことができれば100万円も損をすることはなかったでしょう。あのとき銀行員が田中さんに「今解約すると大幅にマイナスになるので、解約はお勧めできません」と言ったことは嘘ではないので、銀行員を信用できなくてもFPなどお金のプロに相談すれば、資産減を避けられたかもしれません。