自分を変えたいと思っても、なかなか難しいですよね。漫画家のコハラモトシ氏は著書『一人反省会をして、いつも落ち込んでしまう人へ』でそんな人へのアドバイスを伝授しています。一体どんなものがあるのでしょうか? 一部をご紹介します。
●2〝こだわり〞をコントロールする
コントロールの手順は3つ。まず、「自分的には〝80点のもの〞を、思い切ってアウトプットする」、次に「直したい所を見つけても我慢して、他のことに集中する」、最後に「気になっても、『まあいっか!』と区切りをつけて終わったことにする」。
本来、下手でもいいので完成させて、どんどんアウトプットしながら改善していくほうが、学びも経験も得られるものが多いので早く成長できます。しかし、完璧主義だと「100点満点の完璧なもの」を目指すので、全然アウトプットできません。中途半端なものを出すくらいなら、何も出さないという、0か100かの思考になりがちなので。
その思考を緩めるためにも、80点のものをアウトプットしてみるってことです。気になるところを見つけても、無視して他のことに着手します。どんな人も、1つのこだわりを永遠に思い続けられる時間も余裕もないので、雑にいうと時間が解決してくれます。去年のこだわってたことなんて覚えてないでしょ?
●3〝大切なことの価値〞を下げる
方法は単純で、選択肢を複数持てばいいんです。就活でも100社くらい受ければ、1つの会社の価値は下がるし、好きな人も複数人見つければ、LINEを送る価値も下がります。人は選択肢が1つしかないと、失敗しないように失わないようにと、依存や執着をして必死になっちゃいます。
そのため、なるべく分散させて思い入れ(こだわり)を弱くすると、自分にとっての〝大切なことの価値〞が下がり、完璧主義になりすぎなくて済みます。意志の力ではなく、〝仕組み〞によって、コントロールすることがポイントです。
「完璧主義を直そう!」と意識はせずに、「気づいた時にはマシになってた」くらいの軽い気持ちのほうが生きやすくなります。完璧主義は、直すのではなく、使いこなしましょう! あなたにの〝個性〞でもあるし、〝武器〞にもなりえますから!
コハラモトシ
漫画家