老化を防ぐ「タイムリー・ニュートリション」理論で、朝食にいいものを紹介

老化を防ぐ食事とは、具体的に一体どんなものを食べたらいいのでしょうか。そこで、アンチエイジングの第一人者と言われるフランスのクロード・ショーシャ博士の「タイムリー・ニュートリション」理論を紹介します。


ハリウッドセレブなどを何人も顧客にもつショーシャ博士が提唱しているアンチエイジング理論です。これは、臓器にはそれぞれ活動している時間と休んでいる時間があるため、活動時間に合わせた食事をすることで、内臓負担や細胞の炎症が減るというものです。この理論では朝、昼、夜などそれぞれの時間帯で臓器の活動に合った食事をとることを推奨しています。


【朝食(7〜9時)】
朝は肝臓の働きが活発になり、脂肪を代謝してたんぱく質の合成が進む時間帯です。朝食は1日のエネルギーのもとになる脂肪と新たな細胞の原料となるたんぱく質を摂りましょう。たとえば、たんぱく質と脂質が豊富な卵や魚、鶏肉などです。また、エネルギーを燃焼させるためには少量の炭水化物も必要になるので、ご飯一膳やパン1枚くらいの炭水化物を摂取するのが望ましいです。


さらにできれば、抗酸化物質を含むトマトやパプリカ、ほうれん草などの野菜も一緒にとれるとベストです。
朝は膵臓の動きが活発ではないので、糖分を分解するインスリンの働きが十分ではありません。砂糖を入れたコーヒーやジャムをたっぷり塗ったパンのように糖質の多い朝食は、体には負担になります。

和田秀樹
医師