清涼飲料水を飲み過ぎると、体がどんどん老けていく!

特に暑い夏の日は、冷たい清涼飲料水の誘惑になかなか勝てないものです。そんな冷たくて甘く飲みやすい清涼飲料水を頻繁に飲んでしまうと、体の内側から老けていくかもしれません。清涼飲料水の甘味成分が悪影響を及ぼす可能性があるからです。


その甘味成分は、砂糖ではなく、「ぶどう糖果糖液糖」「果糖ぶどう糖液糖」と呼ばれる「異性化糖」によるものです。特徴は、低温下では砂糖より強い甘味を感じさせて、さらに単価が安く、清涼飲料水や調味料、乳製品、冷菓、パンなどの加工食品に幅広く使われているところです。この異性化糖が問題となる理由が、老化の大きな原因である体の「糖化」を進行させやすいという点です。


自然由来のブドウ糖に比べて、約10倍の速さで体内のタンパク質と糖が結びついて糖化が進んでしまい、生活習慣病や認知症、シミやシワなどの原因となるAGEs(エイジス)を増やしていくリスクがあるとされています。AGEsは、食べ物を焼き過ぎるとできてしまう「焦げ」状態と同じもの。このAGEs が、体内のいたるところに蓄積されて、病気の原因や老化の原因となっていくわけです。


ちなみに、カリカリと香ばしくておいしい「お焦げ」はAGEs そのものなので、老化防止の点からいえば、食べ過ぎに注意です。高温で調理されたものほど食品中のAGEs は多くなり、調理法では「蒸す」「ゆでる」「煮る」「炒める」「焼く」「揚げる」の順に食品中のAGEs は多くなります。


最も少ないのは「生」状態の食品です。老化のスピードを緩めたいなら、異性化糖の多い清涼飲料水をほどほどにしたり、揚げたり、焦げたものをなるべく食べないように気をつけるべきでしょう。