どうすれば仕事がうまくいくのでしょうか? 女性起業家の田尻紋子氏は、著書『人生が180度変わる思考術 マーケティング脳で考えればうまくいく』で「マーケティング脳で考えるとよい」と言っています。一体どんなものでしょうか? 具体的なシチュエーションごとにご紹介します。
【シチュエーション】
難しいプロジェクトに取り組んでいるが、あちこちで問題が発生し円滑に進まない。
マーケティング脳がない人:「こんなにがんばっているのになぜ報われないんだ」と不満を募らせる。
マーケティング脳がある人:「難しいステージに来たな」とテレビゲームをプレイする感覚で仕事を楽しむ。
ビジネスはゲーム感覚で取り組むとうまくいく
世のなかにビジネスパーソンはたくさんいますが、心の底から「仕事が楽しい」と思っている人は多くないようです。「お金のため」とか「家族のため」「将来のため」といった理由で、嫌々ながらも仕事に取り組んでいる人もいるのではないでしょうか。秀でた才能や技術など持っていなかった私でも現在のように起業に成功したのは、ゲーム感覚で仕事をしていたからだと考えています。
実際、成功している人々は、まるで遊んでいるかのような楽しい感覚でビジネスに取り組んでいる人も多いのです。何度も書いているように、私はこれまで万事がうまく運んだわけではありません。何をやってもうまくいかず、失敗ばかりしていた時期もあります。そんなとき友人から言われた言葉が印象的でした。「ステージが変わっただけだ」という言葉でした。
ゲームでは、ステージが進んでいくと難易度が上がっていくのが一般的です。私は『スーパーマリオブラザーズ3』というアクションゲームが大好きなのですが、初めて訪れるステージを1回プレーしただけではクリアできないこともあります。それでも同じステージをくりかえし挑戦するうちに方法が見つかり、クリアできるようになるのです。
ビジネスも同じです。少なくとも私はゲームの難解なステージをクリアするつもりでビジネスに取り組んでいます。たとえ大きな失敗をしたとしても「ゲームオーバーになっただけ」と考え、めげることなく挑戦を続ける。「こうすればうまくいくのでは?」と仮説を立て、実際にやってみて検証し、〝必勝パターン〟を探っていく。ゲームを攻略するのとまったく同じです。良い意味で深刻さを感じなくて済むのです。