部屋をきれいにしようとしたとき、収納家具を増やすという選択肢を思い浮かべる人も少なくないでしょう。しかし、実はこの選択は「NG」なのです。『部屋がゴチャゴチャで、毎日ヘトヘトなんですが、二度と散らからない片づけのコツ、教えてください!』(すばる舎)より、お片づけ習慣化コンサルタントの西﨑彩智氏が「正しい片づけの方法」を紹介します。
「空きスペース」をつくろう
少なくても2〜3割は空けておく
片づけに大切なのに、見逃されがちなモノとして挙げたいのが「空きスペース」。
モノを置いてよいスペースの上限を意識するようにしましょう。目安としてお伝えしているのは、一戸建てなら6~7割。マンションなら7~8割。残りのスペースは、しっかり空きスペースとして残しておくようにしましょう。
皆さん、片づけというと、単純に「モノがきちんと収納されている状態にすること」と思われるようですが、実は、そう単純なものではありません。
片づけ下手な方がやってしまいがちなのが、収納場所に、モノを隙間なく詰め込むこと。たとえて言うなら、テトリスのように向きを変え、凹凸を考え、うまくはまった状態を良しとしてしまう……、そのときは「やった! できた」と思うかもしれませんが、隙間なく詰まった状態だと、結局何が入っているかどうかもわからないし、取り出しにくい。
やはり2~3割のスペースを空けて、見やすさ、取り出しやすさを考えてしまうようにするとよいと思います。
モノを整理せず、モノを入れるための収納家具を増やすということは、それだけ床面積も減らしていることに気づきましょう。つまり、空間をどんどん狭くしていることにつながるのです。
単なるモノの移動、詰め込みにならないよう、スペースを意識しながら片づけるようにしましょう。
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空きスペースがあると、取り出しやすく戻しやすい機能的な収納に
西﨑 彩智
株式会社Homeport 代表取締役
お片づけ習慣化コンサルタント