後悔から学ぶ、シニアのための賢明な投資戦略

今回のことを通して、徳太郎さんは、「The biggest reward is not the money,but the peace of mind.」という格言を思い出していました。お金は確かに重要ですが、それ以上に心の安らぎや満足感が人生の質を高めるという意味です。

徳太郎さんの経験が教えてくれるのは、投資には「正解」がないということ。そして、自分自身の生活設計やリスク許容度に合わせて、柔軟に戦略を立てることの大切さです。

最後に、徳太郎さんは笑顔でこう語りました。

「投資に回すお金を減らしたので、増えたとしてもそこまで大きな金額ではないかもしれません。それでも自分にはこれぐらいが合っています。いきなり360万円も投資に回そうとしたのは私には無茶だった。それに気づくことができました。その代わり、生活費を下げる努力をして、少しアルバイトも始めようと思っています。今では、毎日株価をチェックすることはなくなりました。精神的に余裕ができたので、趣味の園芸にも時間を使っています。植物が育つのを見るのは、投資以上にワクワクしますよ。これからは無理のない安定した運用をしていきます」

経済的な安定を得ることは重要ですが、それと同時に、自分の人生を楽しむことも忘れてはいけません。徳太郎さんの経験が、多くのシニアの方々の心に響き、より安心で豊かな老後生活への道しるべとなることを願っています。

青山創星
ファイナンシャル・プランナー