性格は変えられないものだと思いますよね。しかし、脳科学者の西剛志氏は著書『「おとなしい人」の完全成功マニュアル 内向型の強みを活かして人生を切り拓く方法』の中で、「後天的に変化する」と言っています。一体どういうことでしょうか? その理由を、本書から紹介します。
占星術を信じるだけで性格が変わる
「性格」は人生のありとあらゆる場面に影響を及ぼします。「自分は不安系内向型だった」「誠実性がないのでうまくいかない」と、焦る気持ちになる人もいるかもしれませんが、安心してください。性格というものは、実は意外なほど簡単に変わってしまうものです。意図的にシフトすることもできます。
これはイギリスの実験ですが、占星術を信じている2000名以上を調べた結果、星座通りの性格の人が多かったそうです。しかし、占星術を知らない子どもたち1000名を調べた結果、性格と占星術にはほとんど相関が見られませんでした。つまり、「さそり座の人は情熱的な恋愛をする」「おひつじ座の人はおとなしい」というような言葉を信じると、実際に性格が変化してしまうことを意味しています(専門用語では信念バイアスとも言われます)。
多くの人は驚くかもしれませんが、 性格は生まれつきのものではなく、後天的に変化することがわかってきているのです。では、なぜこんなことが起きるのでしょうか。