「老人には時間がない、だからこそ残りの人生は好きな服を着て自由に生きたい」…年を取るほど、この言葉に共感する人は多くなるのではないでしょうか。着たい服を着て自由でいることが心を広く開放させ、生活を豊かに前向きにさせてくれる。そんな考え方もできるでしょう。本記事では、「ようやく妻が死んでくれた」の動画が857万回再生を超える〈ぺこりーの〉氏の著書『妻より長生きしてしまいまして。』(大和書房)より一部を抜粋・再編集して、シニア男性に参考にしてほしいというファッションに対する考え方をご紹介します。
“普通で常識的”を脱却して自分らしく自由に!〈現役シニア男性〉が「老後こそ好きなファッションで生きる」と宣言するワケ
時間がない老後こそ好きなファッションで生きる
老後を好きな服で過ごす。老人には時間がない。残りの人生は、好きな服を着て自由に生きたいのだ。
中学時代から今まで相変わらずファッションが大好きだが、それでも多少は大人のファッションを心がけようとは思っている。私が服を選ぶ時に気をつけるのは、小物との色合わせ。上から下まで、あるいはトップスとアウターまでを同系色でまとめることは絶対にしない。できれば反対色で、コントラストの強いコーディネートをしたがる傾向にある。
2、3年ほど前までやっていたZOZOのコーディネートアプリ「WEAR」にもコーディネートを上げていた。なんでもやりたいお年頃? 60歳を過ぎて「WEAR」をやっている人はほとんどいない。我ながらほんと好きなんだと思う。自分で自分が面白い。
先ほど小物との色合わせと書いたが、服の色に合わせて小物の色を探すのは割と大変なことだ。たとえば、シャツの色に合わせてメガネを選ぶとする。メガネの色は限られているから、それを探すのは限界がある。しかし、メガネの色に服を合わせるのは簡単である。服の色は無限にあるから。そうやって小物や帽子、靴の色などに合わせていくと、簡単にまとまりのある上級コーデができあがるというわけだ。
たとえばこんな感じ……。
帽子とトップスの色を合わせるのは、誰でもやること。しかし、帽子とメガネの色合わせをやっている人はあまりいない。同じブルーでも、なかなか同色というのは見つからないものだ。
さらにそれがジュエリーとなると、相当なファッショニスタじゃないとそこまでやる人はいないだろう。ドン小西でも無理!
ブレスの色もそうだ。小物の色だけがそろっていたりすると、それを見つけた人はすごいおしゃれと思ってくれる。黒の服はあまり持っていないが、カラフルな色を着ていても黒の小物はしまるので、使い勝手がいい小物になる。
グリーンも同じ色を探し出すのは難しい。このTシャツは、コンバースのスニーカーの色に合わせて先週買ったもの。靴も服の色に合わせるのは難しいが、靴の色に合わせて服を探すのは簡単!
ホワイトコーデ。これに合わせるパンツは黒かジーンズだな。時計の色に合わせて買った、TKO木下がプロデュースしている「BUCCA」というブランドのTシャツ。木下がパワハラの問題で消えてしまったので、今や幻のブランドになりつつある。金赤のスウェットに合わせるのは、中古のタイヤのチューブで縫製された「SEAL」のバッグ。朱色も数が多いから、なかなか合わないものだ。
世の親父のみなさま。多少ファッションの参考になっただろうか。歳をとると、明るい色の服がいいとよく言われる。私もそう思う。モノトーンは色のアクセントとして使う程度にして、できればカラフルな服でコーディネートを楽しんでいただければ、気持ちも明るくなるはずだ。
今さらかっこよくなる必要はない。好きな服を着て自由に生きることこそが大切だ。私は毎朝、パソコンに電源を入れると同時にお気に入りのバングルをつけて、メガネを変え、部屋でビーチサンダルを履いている。
ファッションは、自分がどこにいようが自由に遊べるのがいい。
ぺこりーの
コンサルタント・YouTuber