交流頻度を減らすことで良くなる関係がある

地方出身者が、たまに地元に帰り旧友と会うのも、淡交の一種です。私は地元の静岡に帰省した際にはよく、旧友と会いますが、会うたびに心が癒されますし、自分にとってなくてはならない関係です。

学生時代には、「月一の読書会」を一緒に開く友達がいました。月一がバランス的に良かったのです。確かに、交流の頻度や間の長さは人間関係の親密さを決める大きな要素ですが、逆に頻度が高いことで疲弊し、心をすり減らしてしまうことも少なくありません。

あえて間を空けることで、良くなる関係もあるのです。今の十代、二十代の人たちは友達同士が始終連絡を取り合うことが当たり前になっていますが、交流頻度を落とすことを意識してはいかがでしょうか。

コミュニケーションをとるうえでの自分ルールを確立しよう

生活環境が変わり物理的に距離ができた友達とは、どうしても交流頻度が低くなりますが、その時は「いまは淡交の時期なのだな」と考えればよいのです。人との交流は、本来とても楽しいものです。様々な人と良い交流ができれば、豊かで心地よい日々が送れるはずです。

にもかかわらず、現代人がコミュニケーションにストレスを感じてしまうことが多いのはなぜでしょうか。それは距離感という「作法」が自分の中で確立されておらず、身に付いていないからです。作法は、物事をスムーズに行うための決まった手順で、長年培われてきた行動様式です。

他者との付き合い方の中に、自分なりの「作法」を確立すると、悩みの多くは解決します。作法は、細かいルールの蓄積です。たとえば私は、下記のことを自分に課しています。

・仕事のやりとりは 、基本メールで

・相手や案件ごとに 、やりとりの間隔を決める

・やりとりを切り上げるための文言を用意する

・毎日ネット断ちする時間帯を決める 

・気持ちがざわついたら呼吸を数える

・笑いへの意識を常に持つ

・相手がジョークを言ったら必ず笑う

・感動体験を素直に言葉にする

ここに挙げたのは大まかな枠組みです。試行錯誤しながら、守れそうなルールを自分なりにカスタマイズしてゆくのがよいでしょう。