難しい決断をいっしょにくだす力

どこかの時点で、あなたとパートナーは難しい決断を迫られることになるでしょう。もし、どちらかが遠くの町で信じられないような仕事のチャンスを得たらどうしますか? あるいは、障がいのある子どもを育てることになったら? 高齢の両親を24時間体制で介護する場合は? そのような難しい問題をいっしょに考え、決断してくれる人を探しましょう。

あるクライアントが付き合った相手は、付き合い始めて一ヶ月もたたないうちに職を失いました。その恋人は夢の仕事を失ったショックを乗り越えて、新しい仕事を見つける必要がありました。すぐにいい仕事が見つからなければ、東部の故郷へ帰ることも決断しなければなりません。

これは大変な試練でしたが、私のクライアントは、恋人の難しい決断を助けることを通して、困難な状況のもとで二人がいかにうまくやれるかがわかったと語りました。楽しいことではありませんでしたが、二人の相性のよさが明らかになり、絆が強まったのです。

【パートナー選びのための大切なヒント】
誰かといっしょに決断をくだすとはどういうことなのかを知るためには、実際にやってみるのが一番です。本物の決断(中華料理とタイ料理のどちらを注文するか、ではなく)をいっしょにくだしてみてください。二人の関係のストレス耐性をテストするのは大切です。なにも、人為的に危機をつくりだすこと(「助けて、おばあちゃんが誘拐された!」)を提案しているのではありません。二人が共通の試練に直面したとき、よくよく注意して見てほしいのです。

たとえば、複雑な料理を作るときや、海外旅行をするとき、どのようなことが起こるでしょうか? 二人でドライブしているときに途中で車が故障したら? それぞれの友人の結婚式が同じ日になった場合、どちらを優先しますか? 二つの同じようにいい(あるいは悪い)選択肢のあいだで板挟みになったとき、どのように対処しますか? ダン・アリエリーは「カヌー・テスト」というものを提案しています。カヌーにいっしょに乗ってください。本物のカヌーです。漕ぐリズムを互いに合わせることができますか? どちらかがリードして、もう一方が従いますか? それとも二人ともリードしたいタイプでしょうか?

もっとも重要なのは、ものごとがうまくいかないときに、相手をどれくらい責めるか、ということです。チームとして、文字通り、荒波をどのように越えていくのか、注目してください。

ローガン・ウリー
恋愛コーチ兼マッチングアプリ研究ディレクター