「思いを伝えにきたのではない」まひろへの求婚

――まひろへの告白について

(宣孝は)思いを伝えに越前に来たのではないとは思っています。越前に来て、ある光景を見て、そしてその時に為時さんもいなくて2人になってしまって、話をしていて久しぶりに会ったまひろに対して、話しながら食事しながら琵琶を聴きながら心が動いていったという感じですかね。用意してきたわけではないと思うんですけどね。

(C)NHK
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「こんな気持ちを久しぶりに味わった」心が動かされた瞬間

――まひろへの思い

途中の話の中で、(まひろに)実資さんを薦めてみたり、為時さんに「宣孝殿の息子はどうだ」と言われて全面的に阻止して拒否してるんですけれども……。

そういう状況もありつつ、あくまでも立ち位置的には心情的にはそういうところだったのですが、為時さんが越前守になって「まひろが一緒に行く」となって、いつものように会話しているときに、ふと「ん? なんかそうなってしまうとどうなるのかな?」という思いがあり、実際離れて合わなくなると今までは意識していなかったものが、なんだろうこの、喪失感とは言わないですけど、「なんだろうこれ」というのは思っていたのかもしれない。

(C)NHK
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それで越前に来て会って話して、変わらずこの彼女の自由な気持ちであるとかそういう発想に触れて、これは「こんな気持ちを久しぶりに味わったな。また違う世界を見せてもらったな」ってセリフにもあるんですけど、そんなふうに感じて心がゴロゴロゴロっと動いていったというふうに、自分はあの会話の中でドラマが起こっていったというふうに思っています。

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